日本と海外の大学卒、どっちが就職に有利? 就活で勝ち残るために必要な能力とは
こんにちは。グローバル教育コンサルタントとして、海外留学の仕事をしながら2歳の娘を子育て中のみたむです。 世界の知的エリートが朝やっていることって?「勉強好きな子ども」に育てるたった1つの方法 最近は海外留学のフェアやイベントが復活し、多くの来場者が足を運び、賑わいを取り戻しています。コロナで留学を諦めていた方も、やっぱり挑戦したい! と、ご相談を受けることも増えてきました。そして海外の大学は日本の大学とは入学、卒業の時期や卒業までにかかる年数が違うので、留学すると就職に不利なのではないかと相談を受けることもあります。 今回は、日本と海外の大学に行く場合で就職やキャリアにどんな影響があるのか、今後本当に必要な能力はどのような能力なのかなどをお話しします。
海外の大学卒だと就職できないって本当?
先述したように、日本と海外では入学、卒業時期が異なるので、日本の就職活動時期に就活をうまくできないのではないか、海外の大学名を聞いても有名な大学じゃないと評価されないのではないかなど、さまざまな懸念点についてご相談を受けることがありますが、断言したいのは、海外の大学卒の方が就職できないということはありません。 むしろ、語学力やチャレンジ精神、適応力、異文化理解能力など、大学で学んできた専門知識以外の部分でも評価されるポイントがたくさんあります。これは、出身大学に限らずに、海外の大学で学ばれた学生の多くはこのような評価を得ています。 また、実際に企業が求めている人材像で1位に挙げられているのは「コミュニケーション能力がある」、2位は「意欲的である」、そして3位は「素直である」(参考:帝国データバンク 企業が求める人材像についてアンケート2022年)で、これらの点に関しては、留学での経験が大きくアピールできると思います。 昨今ではオンライン会社説明会やオンライン面接も増えてきました。なので、海外にいながら日本企業で就活をすることも可能です。ただし、最終面接は対面でという企業もまだまだあるので、その場合は予定を合わせて日本へ一時帰国をする必要があります。 また、留学経験者を積極的に採用したい日本に拠点を置いている企業も多く、留学経験がある学生向けのキャリアフォーラムが世界各国でも行われています。有名なのは、毎年秋に行われるアメリカのボストンで行われるボストンキャリアフォーラムです。日本に拠点を持つ外資系のコンサルティング会社や、総合商社、メーカー、金融、IT企業など、たくさんのグローバルカンパニーが集結し、会社説明会から面接、そして内定を出すイベントを行なっています。 なお、最近では4月だけでなく、9月入社が可能な企業も増えてきました。このように、海外の大学の卒業時期の違いは、日本企業への就職が不利になるという懸念はなくなってきているように思います。