巨人・門脇誠、復調気配の逆方向安打「今年、全然あっちの方向にライナーを打てていなかったので」
◆プロ・アマ交流戦 巨人2―4セガサミー(19日・ジャイアンツ球場) 巨人の門脇誠内野手(23)が19日、ファームのプロ・アマ交流戦、セガサミー戦(G球場)に「1番・遊撃」で出場。5打数2安打と躍動し、視察に訪れた阿部監督にアピールした。昨オフから指揮官に正遊撃手と明言されて迎えた今季は、開幕から打撃不振で自慢の守備でもミスが重なり、5月下旬からルーキーの泉口が遊撃に定着。リーグ戦再開に向けて「レギュラーを取るぐらいの気持ちでやりたい」と力強く奪い返す決意を口にした。 【動画】門脇誠、気合たっぷりの打撃練習 痛烈な打球が三塁手の頭上を越えた。門脇に待望の一打が出た。3回2死二塁、左腕・尾崎から左前安打。「今年、全然あっちの方向(逆方向)にライナーを打てていなかったので。一本出たらいいイメージでいけるので、そういうのは思いますね」。Hランプを良薬とし、7回にも左腕・荘司から右前安打。久しぶりに好感触をつかんだ。 2年目の今季は阿部監督から遊撃のレギュラーに指名されて開幕したが、ここまで打率2割5厘。5月下旬からは泉口が遊撃スタメンに定着した。交流戦の先発出場は2試合のみ。2日の西武戦(ベルーナD)で32打席ぶりの安打を放ったが、それ以降12打席無安打で交流戦が終了した。試行錯誤を重ねて苦悩する中、実戦機会を増やす目的で1軍から参加したセガサミー戦。必死に食らいついた。 「まだまだです。でもヒット打つことによっていろいろ見えてくるものがあると思うので、そこはこだわっていきたいです」 ネット裏で視察した阿部監督にも大きなアピールになった。開幕前から「レギュラーだとは思っていないです」と謙虚に野球と向き合ってきたが、21日からのリーグ戦再開に向けて「レギュラー取るくらいの気持ちでやっていきたいと思います」と逆襲を誓った。 遊撃の守備でも好守備を連発。攻守で力強く躍動する本来の姿が戻ってきた。社会人相手の非公式戦とはいえ、巻き返しのきっかけになり得る貴重な一日になった。(片岡 優帆) ◆今季の門脇 阿部監督から遊撃のレギュラーと明言され、2年目で初の開幕スタメン。4打数4安打をマークした4月17日・阪神戦(甲子園)の時点でリーグ2位の打率3割4分4厘と好スタートを切った。以降は攻守で調子が上がらず、5月10日のヤクルト戦(神宮)から31打席連続無安打。同17日広島戦(マツダ)は1試合2失策で途中交代となり、翌18日の同戦で今季初めてスタメンを外れた。阿部監督のマンツーマン打撃指導を受けながら、復調を目指している。
報知新聞社