今夏のゲリラ雷雨、神奈川は過去5年平均の1.4倍 猛暑で湿った空気が流れ込み…
神奈川県内で7~9月に発生した「ゲリラ雷雨」の回数が579回に上り、過去5年の平均(428回)の1・4倍だったことが、民間気象会社「ウェザーニューズ」の調査で分かった。 【動画】8月の台風10号に伴う大雨、神奈川で400ミリ超 今夏は記録的猛暑となったが、東日本では太平洋高気圧の縁を回る温かく湿った空気が流れ込んだため、ゲリラ雷雨が多くなったという。 同社は、突然激しく降りだす局地的な雨をゲリラ雷雨と名付け、雨の降り方に関する独自の判定基準を設けて発生回数を集計している。ゲリラ雷雨は、夏場の大気が不安定な状況の時に発生しやすい。 全国の猛暑日がこれまでで最多となった今夏は、ゲリラ雷雨が計7万8945回発生したが、昨年(計9万3590回)の約8割にとどまった。太平洋高気圧の勢力が強く、ゲリラ雷雨をもたらす積乱雲の発達が抑制されたためという。 過去5年の平均(計6万8804回)との比較では1・2倍と多かった。都道府県別では、沖縄の6965回が最多で、北海道5674回、福島3813回と続いた。
神奈川新聞社