「雪中貯蔵酒」11日発売 ひんやり雪室で4カ月間熟成 福島県猪苗代町の酒店
雪室で熟成させた日本酒「雪中貯蔵酒」が11日、福島県猪苗代町磐根のリカーショップうかわで発売される。10日、冷気がこもる店内の雪室から取り出された。 町内の稲川酒造店が仕込んだ「特別純米酒無ろ過原酒」の生酒と、一度火入れした生詰め酒の四合瓶計1300本を運び出した。熟成した2年ものも含む。 3月に約100トンの雪を集めた雪室に入れ、温度2度程度、湿度90%の状態で約4カ月間熟成させた。試飲した店主の宇川定さん(71)は「まろやかで飲みやすい。今冬は雪を集めるのに苦労したが、それが報われたような仕上がり」と語った。 雪中貯蔵酒は生酒、生詰め酒ともに2220円、2年ものは2460円(いずれも税込み)。問い合わせは同店へ。