45歳で更年期の頭痛が。49歳でさらに関節痛が加わり、大好きだった仕事を失ってしまった!【100人の更年期#99】
閉経の前後5年を一般に更年期と呼びます。日本人の閉経の平均年齢は一般的には50歳といわれていますが、新しい研究での平均値は52.1歳とされています。となると、47~57歳の世代は更年期に当たる人が多くなります。身体の不調に苦しみ「更年期障害」の状態に至る人もいます。 【データ】更年期の始まりのサインと気づいた年齢は? 私ってもう更年期なの? みんなはどうなの? オトナサローネは同世代の女性100人がいまどのような更年期を迎えているのか、そのあり方を取材しています。(ご本人の年齢や各種の数値は取材時点のものです) 【100人の更年期#99】前編 ユキコさん 50歳 事務職で複数企業と業務委託契約中。うつ病の夫と知的障害を持つ息子との3人暮らし
45歳から慢性頭痛が酷くなり吐き気を伴うように。薬も梅干しも効き目が薄くなり…
今年50歳になるユキコさんは、繊細なマウス操作をともなう事務系の仕事をしていました。大学時代のアルバイトから携わってきたこの仕事はユキコさんにとって天職で、できれば定年まで続けたいと思っていました。ところが、45歳から始まった体の異変をきっかけにさまざまな痛みや辛さを感じるようになり、その願いはかなわなぬ夢に……。 「最初に感じた体の異変は、酷い頭痛でした。もともと頭痛持ちでしたが、45歳になった辺りから酷くなり、吐き気を伴うようになりました。母も頭痛持ちで、痛みから吐く姿をよく見ていましたし、緊急入院したこともあったため、早めに対策をするようにしていました。頭痛が起きるかどうかは、だいたい朝起きると分かります。今日は頭痛がくると思うときは、軽めの痛み止めを朝に1錠飲んで、その1錠で1日を過ごします。本来1日1錠を朝・昼・晩の3回飲むタイプの薬ですが、今まではずっと1錠で済む場合が多かったんです。ところが、徐々に1錠ではつらく感じる日が増えました」 ユキコさんの母親は、ユキコさんに「頭痛がくると思ったらすぐに頭痛薬を飲みなさい。合わせて、熱いお茶に梅干しを入れて飲んで、梅の実をしっかり食べれば吐き気は治まるから」と教えていたそうで、ユキコさんは子どものころから実践していました。お茶と梅干しの科学的根拠を調べたわけではないものの、信じて続けていたおかげか、これまでは強い吐き気が続くほどの頭痛が起きたことはほとんどなかったといいます。 ユキコさんは、母親が緊急入院した際に医師から言われた「お母さんは閉経しているし更年期だから、無理をさせないようにね」という言葉を思い出し、自分も更年期に入ったのだと思いました。