ヤクルト・岩田幸宏と同期の絆 6人で活躍誓った支配下契約当日の夜
【球界ここだけの話】同期とは特別だ。学生から社会人となり、同じスタートラインに立った仲間であり、ライバルでもある。一般企業でも、互いに高めあい、刺激しあい、励ましあう存在だろう。 【写真】一人暮らしの自宅に飾られた神棚に手を合わせて新シーズン入りしたヤクルト・丸山和郁 プロ野球の世界でも同期のメンバーは、同学年のチームメートのそれとはまた違う。高校、大学、社会人、独立リーグとあらゆるところから入団し、始めはともに寮生活を始める。いろいろな選手に話を聞いても、「特別な存在」と口にする。 ヤクルト・岩田幸宏外野手(26)もその一人だ。俊足巧打で、2022年に独立リーグのBCL・信濃から育成ドラフト1位で入団。3年目を迎えた3月31日に支配下登録された。 「すごくうれしいですね。やっとという感じなので」と喜びの声を上げたその夜、22年入団の6選手が東京都内の焼き鳥店に集まった。お店は柴田がチョイスし、投手陣がケーキを用意。山下、丸山和、柴田、小森、竹山による『岩田さん支配下契約おめでとう会』が開催された。 「同期は仲がいいですね。和郁は、いちライバルではあるので『負けませんよ』とは言われましたし、柴田には『同級生として1軍で一緒に試合出たいね』と話しました。高卒2人には『俺も頑張るから、2人も頑張れよ』と。山下とも『みんなで頑張ろう』と。同期で活躍する人が増えればうれしいですし、刺激にもなる。みんなで1軍にいれたらいいですけどね」 最年長は岩田と柴田の2人。大卒の山下、丸山和、高卒の小森、竹山と続く。岩田は「自分で言うのもあれですけど、僕と柴田がすごく優しいから、下4人がなついてくれているのかなと思います」と明かすが、ただ優しいだけではないようだ。後輩たちへの愛ある指導も忘れない。 丸山和は「岩田さんは社会人(ミキハウス)、独立でプレーしてきたので、本当にしっかりされていますし、礼儀や上下関係を竹山や小森たちに教えていますね。『こうやって先輩と接しないといけないよ』と。頼れる先輩ですね」と明かしてくれた。 岩田本人にも後輩たちへの接し方について聞いてみた。