FA権行使の大山悠輔をめぐってし烈なGT争奪戦の陰で…浮上する「第3の球団」「ひそかなキーマン」
FA権を行使した、阪神の主砲、大山悠輔の去就が大きく注目を集めている。FA権行使の理由に大山は自分の評価を他球団から聞いてみたいと話している。長く伝統の一戦を繰り広げる阪神・巨人間でFA移籍となれば、史上初の事態ともなり、背番号3の判断の行方が話題を集めている。 【動画】これぞ「絵になる4番」 大山悠輔の満月バックの確信弾をチェック 一方で大山をめぐっては右打者として7年連続2桁本塁打、注目球団で長く主砲を務めるなど責任感の強さでも知られ、伝えられている巨人以外に獲得に乗り出しても不思議ではない。 ひそかに注目を集めているのはシーズン4位に終わった広島だ。今季は一時優勝争いをくり広げながら、9月に急失速。敗因の一つに打線の軸が少ないことも指摘されている。小園海斗、末包昇大など将来が楽しみな若手がいる中で、主軸を打てる勝負強い打者、長打力が求められており、補強ポイントと合致する。 陰のキーマンの存在も注目されている。大山がかつてフォーム改造に着手した際に阪神で打撃コーチを務めていた、新井良太コーチもチームには在籍している。新井貴浩監督の弟であり、20年にはこのフォーム改造が実り、大山自身、キャリアハイの28本塁打をマークしている。 何より新井監督の選手の背中を常に前向きに押すチームマネジメントも評価されており、大山獲得のダークホースとしてひそかに注目されている。 また、基本的には「自前で育てる」がチーム方針となる広島も、22年にはメジャー帰りの秋山翔吾を獲得とここぞと思う選手はしっかり射止めてきた。 果たして今オフFA最大の目玉とされる、右の強打者獲得が叶う球団はどことなるのか。し烈な情報戦、水面下の動きも注目となりそうだ。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]