【宝塚記念】前代未聞の珍現象! 上半期GⅠ「全12戦」すべて違うジョッキーが勝利
[GⅠ宝塚記念=2024年6月23日(日曜)3歳上、京都競馬場・芝外2200メートル] 【写真】泥まみれ!雨中決戦を制したブローザホーン菅原明 23日、上半期のJRA・GⅠロードを締めくくる宝塚記念(京都芝外2200メートル)が行われ、菅原明良騎乗の3番人気ブローザホーンが勝利した。これで、今年のJRA・前半戦の平地GⅠ「全12戦」ですべて違うジョッキーが勝ったことになる。 これだけ多くのGⅠを消化して、年内複数勝ちの騎手が出ていないのは1984年グレード制導入以降、史上初めてのこと。上位騎手寡占化が進む現代の競馬シーンにあって非常に珍しい現象だ。 逆パターンで言えば例えば2021年のルメールなどはフェブラリーSをカフェファラオで勝利すると、NHKマイルC(シュネルマイスター)、ヴィクトリアマイル(グランアレグリア)、宝塚記念(クロノジェネシス)と勝ちまくり、上半期だけでGⅠ4勝の荒稼ぎをしている。それ以外の年でもルメールは上半期でGⅠ3勝するのが珍しくなく(19、20年など)、その〝大黒柱〟が今年はドバイ遠征時のケガで約1か月、戦線を離脱した影響もあったのかもしれない。 SNSなどでは「今週もルメールか、というより、いろんなジョッキーが勝ったほうが面白い」という声もある。確かに、ヴィクトリアマイルで悲願の初勝利を決めた津村明秀が感涙する場面など、今年のGⅠにはドラマがふんだんに用意されていた。 次のGⅠは9月29日のスプリンターズS。新しいヒーローが秋も現れるのだろうか。 ◆2024年JRA・平地GⅠの勝ち馬と勝利ジョッキー 2月18日 フェブラリーS=ペプチドナイル・藤岡佑介 3月24日 高松宮記念=マッドクール・坂井瑠星 3月31日 大阪杯=ベラジオオペラ・横山和生 4月7日 桜花賞=ステレンボッシュ・ジョアンモレイラ 4月14日 皐月賞=ジャスティンミラノ・戸崎圭太 4月28日 天皇賞(春)=テーオーロイヤル・菱田裕二 5月5日 NHKマイルC=ジャンタルマンタル・川田将雅 5月12日 ヴィクトリアマイル=テンハッピーローズ・津村明秀 5月19日 オークス=チェルヴィニア・クリストフルメール 5月26日 日本ダービー=ダノンデサイル・横山典弘 6月2日 安田記念=ロマンチックウォリアー・ジェームズマクドナルド 6月23日 宝塚記念=ブローザホーン・菅原明良
東スポ競馬編集部