田んぼに出動「アイガモロボット」 新型機も登場 収量増に期待高まる
市販のロボットはスクリューが回転するため一定の水位が必要で田んぼをまっ平らにしなければなりません。安価版はブラシで土をかくため多少、凸凹があっても進むというのです。そのため広島県のような中山間地の条件の悪い田んぼでも使いやすいと期待されています。 しかし、課題もあります。実は、この2時間前トラブルが起きていました。ブラシが変形して動かなくなっていたのを田んぼの持ち主の農家が発見しました。 安田農産 安田剛社長「ブラシの変形で進まなくなったり」「ん、まあ試験なんでハハハ、まだ何とも言えないですけどね」「まあ除草剤使ってないにしては、よく抑えてるんじゃないですか」 半月後、ブラシの素材と形を変更したとメーカーが発表しました。素早い対応の背景には国が今、農薬や化学肥料を使わない有機農業を国策として推進していることがあります。農家も国の動向に敏感です。 安田剛さん「とにもかくにも有機栽培というのは、取っつきにくいというイメージがあるんで、とりあえずやってみると」「一つのブランドとしてのおコメができたらいいな」 実験開始から40日…農研機構が安価版の効果を調べました。 農研機構 浅見さん「こっちがロボット入れてない方で、こっちが入れた方、まあ何か体感ですけど、3分の一くらいには、なってますかね(Qロボット入れた方が?)ロボット入れた方が3分の一くらいには減ってるんじゃないですかね」 今後、コメの収量などを調査、早ければ来年春の実用化を目指します。近い将来広島県内各地の田んぼでアイガモロボが泳ぐ日が来るかも知れません。
中国放送