残り18ホール。栄冠とビッグマネーは誰の手に

◇女子メジャー第2戦◇全米女子オープン presented by アライ 3日目（1日）◇ランカスターCC（ペンシルベニア州）◇6583yd（パー70） 【画像】“しぶこ節”が戻ってきた 大会を主催する全米ゴルフ協会（USGA）が1日、今年度の賞金を発表した。総額は前年から100万ドル増の1200万ドル（約18億8772円）。優勝者は前年比20%増の240万ドル（約3億7754万円）を獲得する。いずれも大会史上最高額。 決勝ラウンドにはプロ71人、アマチュア4人が進出。単独10位の賞金は27万1615ドル（約4272万円）、プロの最下位71位は2万920ドル（約329万円）に設定された。なお、予選落ちした63人のプロにも各1万ドル（約157万円）を支給する。

全米女子オープンの会場内に設けられたアライのブース。ゲームでギャラリーを迎えた

USGAは2022年にオハイオ州の健康・福祉に関する非営利団体「プロメディカ」と大会のタイトルスポンサー契約を結び、賞金総額を笹生優花が優勝した前年21年から450万ドル増の1000万ドルに引き上げた。プロメディカの財政問題を理由に当初の10年契約は1年で打ち切られた後、昨年新たに「アライ・ファイナンシャル（Ally Financial）」と契約を締結した。 同社は米国の金融持株会社。ゼネラル・モーターズ（GM）の子会社として1919年に発足した前身の「GMAC」社が2010年に社名を変更した。自動車ローン事業は米国最大級。各種保険や住宅ローン、デジタル銀行事業も行っている。登記はデラウェア州だが、GMの本社があるミシガン州デトロイトが拠点。 女子ゴルフ世界ランキング2位リリア・ヴのスポンサー企業でもあり、モータースポーツやバスケットボールのほか、女性スポーツへの出資が盛ん。米国の女子サッカーリーグ（NWSL）や、2023年の女子サッカーW杯のスポンサーも務めた。（ペンシルベニア州ランカスター／桂川洋一）