フィギュアと俳優「二刀流」やめない 本田望結、9年ぶり主演映画でカーリングに挑戦
フィギュアスケートと俳優の二刀流で、マルチな活躍を続ける本田望結(20)。9年ぶり主演映画「カーリングの神様」(本木克英監督)が、8日から全国の映画館で上映される。 【写真でみる】本田望結、あいみょんの「愛の花」でフィギュアの舞い 長野県御代田町を舞台に、経営難で閉鎖を迫られる民間のカーリング場存続のため、町で行われる国際大会のエキシビション競技への出場を目指す地元の高校生、清水香澄たちの奮闘を描く。 香澄を演じた本田。カーリングの場面も自ら挑戦した。だが、同じ氷の上のスポーツでもフィギュアとは勝手が違った。 「似ているところはどこもなかった。10年以上フィギュアの靴をほぼ毎日履いているので、氷の上に乗ると体が勝手に動いちゃう。それを抑えるのが難しかった。久しぶりに氷の上で転びました」 しかも、撮影のためカーリングに取り組んだのは、試合に向けてフィギュアの練習も佳境の頃だった。それでも、氷の二刀流を見事にこなした。 実は、この映画、待望の出演だった。本木監督の大ファンだからだ。 「本木さんに演技のご指導をいただきたいとずっと願って俳優を続けてきた。でも、高校生の物語を描く監督じゃない。もっと成長してからご一緒になれたらいいなと思っていたんです。10代最後の演技を監督に見てもらえました」と顔をほころばせる。 ただ、10代らしさの表出など「思うように演じてください」と任された。「もっとビシビシ演技を指導してもらいたかった。次はもっとビシッと。新しい夢ができた」 スケートと芝居の二刀流は苦しいこともあるが、やめないと断言する。 「どちらも誰かにいわれたのでもなく、自分が好きで始めたこと。壁にぶつかっても、好きだからやっているんだと思えば、嫌いになるはずがない」(石井健)