佐賀西高で県下一斉模試の答案改ざん 「関わった人物は不明」 2年生の4人分、生徒が気付く
佐賀県内の各高校で1月に実施された県下一斉模擬試験を巡り、県内有数の進学校の佐賀西高(佐賀市、野田亮校長)で複数生徒の答案が改ざんされていたことが8日、同校への取材で分かった。いずれも不正解の記述に加筆や書き換えの跡があり、正解になっていた。学習評価には影響しない。 佐賀西高によると、2年生約280人の模試は1月6~7日に6教科で実施された。そのうち1科目について、同じ学級の生徒計4人の答案に改ざんが見つかった。試験は記述式で、生徒が書いた数字や記号に手が加えられていた。1人は複数カ所、ほかは1カ所ずつだった。 答案を返却された生徒が改ざんに気付き、担任に知らせて発覚した。答案は科目を担当する教員の部屋に保管され、教員は採点中、部屋に鍵をかけずに退出することが数回あったという。 同校は職員や生徒に聞き取りをし、「関わった人物は不明」と結論づけた。県教育委員会は1月下旬に報告を受け、同校に文書保管の徹底を指示した。(円田浩二)
円田浩二