「恋をしてもいいのでしょうか」愛子さま、伊勢神宮訪問で直面した不条理な宿縁
愛子さまは3月26日から2日間かけ、大学卒業と日本赤十字社への就職を報告するため、三重県の伊勢神宮や奈良県の神武天皇陵などを訪問された。そのお姿を見ようと各訪問先には老若男女、多くの人々が集まった。 【写真】高身長のイケメンと、アトラクションを笑顔で楽しまれた愛子さま
愛子さまに神々しさ
「伊勢は朝からずっと雨が降って、傘を差しながら待っていましたが、愛子さまが参拝されるときには雲が晴れ、青空まで見えたんです。そうした状況も相まってか、愛子さまに神々しさを感じました」(奉迎した男性) 愛子さまが伊勢神宮を訪れるのは2度目で、前回は'14年。この時はまだ中学生で、天皇、皇后両陛下(当時の皇太子ご夫妻)と共に参拝された。10年前も愛子さまを伊勢神宮で奉迎したという伊勢市在住の80歳の女性は、 「両陛下と一緒に参拝されたときは、セーラー服を着ていたこともあって、“両陛下のお子さま”というイメージでしたが、今日はとても大人びた印象を受けました。2時間程度待っていたので、少し疲れもありましたが、お姿が見れただけで、疲れは吹き飛びました。“愛子さま”と手を振ると頭を少し下げ、ニコッと笑ってくださり、かわいらしさも感じました」 三重では伊勢神宮外宮と内宮、『斎宮歴史博物館』、『いつきのみや歴史体験館』を訪問された。 「26日は東京駅から名古屋駅まで新幹線に乗られました。新幹線では、肘掛けに両肘を置き、体勢を崩されて眠っておられました。奉迎には終始にこやかな表情で対応されていましたが、その裏では、事前準備や朝からのご移動でお疲れだったのだと思います」(宮内庁関係者) 27日に訪れた『斎宮歴史博物館』とは、伊勢神宮に仕えた皇女である斎王に関する歴史が学べる博物館。斎王とは天皇に代わって伊勢神宮の天照大御神に仕えるために選ばれた、未婚の女性皇族のこと。斎王制度は、674年から、600年以上にわたって続き、60人以上の斎王が存在したとされている。
愛子さまが語る理想のパートナー像
「愛子さまには『伊勢物語絵巻』の展示をご覧いただきまして、その物語の中では、本来恋愛をしてはいけない斎王が恋に落ちます。初めに“斎王がどういう存在なのか”を説明する映像をご覧いただいたので、恋愛がタブーであることは理解されていましたが、“斎王は恋をしてもいいのでしょうか”と、驚かれていました。“フィクションの世界なので”とお答えしましたが、愛子さまもお若いですから、そういった昔の色恋に関するお話にもご関心があるのかもしれません」(斎宮歴史博物館、学芸普及課の天野英明さん) 愛子さまは2年前に行われた成年会見で、理想のパートナー像について《一緒にいてお互いが笑顔になれるような関係が理想的》と回答されていたが……。 「斎王は神に仕える身なので恋をすることも許されず、中には恋人と引き裂かれた斎王もいたのだとか。愛子さまもこの斎王制度が現代まで続いていたら該当する可能性があったので、自身を重ねられたのかもしれません」(皇室ジャーナリスト) 『斎宮歴史博物館』で愛子さまをご案内した天野さんはそのお人柄を感じられたそうで、 「愛子さまはとても落ち着かれたご様子で、穏やかな表情をされていたので、私の緊張も次第に解け、普段どおりご説明することができました。 一部報道で拝見しましたが、博物館の前で愛子さまを出迎えた地元の子どもたちに声をかけられたようです。当初は車を降りて、そのまま博物館に入られる予定だったので、そうしたところにも心優しいお人柄が表れていたと思います」 『斎宮歴史博物館』を後にし、その足で今度は『いつきのみや歴史体験館』へ。沿道で愛子さまをひと目見ようと訪れていた瀬田萌さん(35)は、 「穏やかな微笑みがとても素敵で……。斎宮に来てくださって本当にありがたく思います。かつてこの地で過ごされた斎王さまたちのように、『貝覆い』や『盤すごろく』という遊びを楽しまれているといいなと願っておりました」 『いつきのみや歴史体験館』は平安時代を遊びながら学べる施設で、愛子さまは町内の小学生が体験をしている様子を視察された。 「愛子さまは『貝覆い』『盤すごろく』『卯槌づくり』という3つの歴史体験をご視察され、貝覆いを体験している子どもたちに“何かうまく見つけるコツはありますか”と質問されていました」(『いつきのみや歴史体験館』職員)