「ノーベル生理学・医学賞」カリコ氏 「科学者になることは楽しい(と伝えたい)」 メッセンジャーRNAでコロナワクチンに貢献
日テレNEWS
ことしのノーベル生理学・医学賞にコロナワクチン開発の立て役者、カタリン・カリコ氏とドリュー・ワイスマン氏の2人が選ばれました。そして2日夜、カリコ氏がNNNの取材に応じ、「科学者になることは楽しい(と伝えたい)」と語りました。 ◇ 日本時間2日午後9時過ぎ、カタリン・カリコ氏がアメリカ・ペンシルベニア州の自宅でNNNの取材に応じました。 記者 「受賞おめでとうございます」 カタリン・カリコ氏 「ありがとう。ようこそいらっしゃいました」 記者 「(ノーベル賞)受賞が決まりました。いまどんな思いですか?」 カリコ氏 「まだあまり考えられません。いろんな人と話したり、電話もなってばかりで。でも多分今夜には、もっといろいろと考えているのでしょう」 記者 「どんなメッセージを送りたいですか?」 カリコ氏 「もっと科学の重要性を世の中に浸透させて、子供たちに勉強して科学者になってもらいたいです。もっと多くの科学者が必要です。 科学者になることは楽しいと(伝えたいです)」 ◇ ことしのノーベル生理学・医学賞に、医薬品企業「ビオンテック」の前上級副社長で顧問のカタリン・カリコ氏と、ペンシルベニア大学のドリュー・ワイスマン教授が選ばれました。受賞理由は、新型コロナウイルスに対して効果がある「メッセンジャーRNA」の開発を可能にしたこと。 有働由美子キャスターは去年、そのカリコ氏と対談していました。 カリコ氏(去年) 「新型コロナに勝つためには、メッセンジャーRNAワクチンしかないのは明白でした」 カリコ氏らの開発は、新型コロナワクチンの基礎となり、パンデミックから1年足らずでの実用化につながりました。 有働キャスター(去年) 「ノーベル賞候補最有力という声もありますが、 ご自身ではどう思っているのでしょうか?」 カリコ氏(去年) 「すべての科学者にとっての究極のご褒美は、自分がやってきたことが、誰かの役にたっているところを見ること。私にとっては、問題を解き、科学をよりよく理解できることがご褒美でした」 対談の中でカリコ氏は、若い世代に向けてエールを送っていました。 カリコ氏 「誰でも自分が幸せになれることを見つけるべきです。私は若い世代の人たちに、自分がわくわくできることや、ハッピーになれる仕事を探すべきだと言っています」 (10月2日放送『news zero』より)