塩尻市贄川の深澤家住宅 地元住民に公開
長野県塩尻市贄川の国重要文化財で、昨年、同市に寄贈された深澤家住宅の内部が7日、地元の贄川区の住民に公開された。主屋と北蔵、南蔵を参加した7人が巡り、2階正面の二重になっている出梁や、屋内の特徴の説明を受けた。 通りに面した表から裏にかけて、部屋が2列に配されているスケールの大きさなどの注目点を挙げた。深澤家が贄川宿の有力な商家だったことにも触れた。 参加者は天井を見上げたり、配られた資料に目を通したりして、興味深そうに見学していた。木曽町日義の宮ノ越宿出身者は「宿場には昔、こういう家がたくさんあった。梁の色や天井の造りなどが懐かしい感じ」と話した。 案内した市文化財課の塩原真樹課長補佐は「地域の旧家が、こういう形で残されていることを知ってもらいたい」と願っていた。 市は10月5日から12月22日までの土曜日と日曜日に、建物内部を一般公開する。事前申し込みに応じて午前10時から午後3時半に受け入れる。見学希望日の前月20日までに、木曽漆器館(電話0264・34・1140=月曜日休館)に申し込む。
市民タイムス