いよいよ“新札”発行!貯めていた「旧札のタンス預金」はそのまま使えるのか?
タンス預金を両替する際に何かリスクはある?
タンス預金を両替する際に考えられるリスクとして、金融庁が定める「疑わしい取引」に該当する可能性が考えられます。「疑わしい取引」とは、テロ資金やマネーローンダリングなどに該当する資金の可能性がある取引を指します。 「疑わしい取引」に該当する可能性がある場合には、「犯罪収益移転防止法」の規定により銀行が速やかに行政庁に届け出を行わなければならないという義務があるのです。 疑わしい取引と判断されてしまうと、個人情報が国へと開示されてしまいます。また、両替金額が大きい場合、税務署から目をつけられてしまう可能性も考えられるでしょう。 タンス預金の両替を検討しているのであれば、これらのリスクがともなうことも十分に把握しておく必要があります。
旧札はこれまで通り使用できるため、タンス預金は無理に両替しなくても問題はない
新札が発行されても、旧札の効力は失われません。ATMや自動販売機など、機械で使う場合は読み込まなくなるおそれもありますが、窓口や店舗での支払いに使えなくなることはないため、過剰に心配する必要はないでしょう。 このことから、タンス預金は無理に両替する必要はないと考えられます。むしろタンス預金を両替すると、金額によっては「疑わしい取引」と判断されてしまうため、どのように取り扱うかは慎重に判断しましょう。 出典 デジタル庁e-GOV 法令検索 日本銀行法(平成九年法律第八十九号)第四十六条2 金融庁 金融庁の1年(2022事務年度版)全体版(548ページ) 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部