世界の航空各社に混乱広がる-イランのイスラエル攻撃で新たなリスク
(ブルームバーグ): イランがイスラエルへの直接攻撃に初めて踏み切ったことを受け飛行区域が制限された世界の航空各社は、欧州とアジアを結ぶ路線をこれまで以上に絞り込む方向で検討している。
イランが無人機とミサイルを発射した後、ヨルダンやイラク、レバノンなどの中東諸国は領空閉鎖を発表。イスラエルとイランも自国の領空を通過する航空便に制限を課した。
オーストラリアのカンタス航空やシンガポール航空、ドイツのルフトハンザ航空など多くの航空会社がルート変更や紛争地域上空の飛行を回避しており、飛行時間の延長や燃料費の増加につながりそうだ。クウェート航空は「緊張地帯」を迂回(うかい)すると発表した。
スイス・インターナショナル・エアラインズは、追って通知するまでテルアビブ路線の運航を停止し、自社の全機がイランとイラク、イスラエルの領空を避けて飛行すると発表した。
イスラエルは13日に国内線と国際線の空域を閉鎖したが、14日午前に再開した。
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原題:Airlines Confront New Iran-Israel Risks as Disruption Grows(抜粋)
--取材協力:Leen Al-Rashdan.
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Olivia Poh, Danny Lee