懸垂幕は1枚下ろし7枚に…藤井七冠の地元・瀬戸市民には“よもやの失冠”「もっと強くなって戻ってこられる」
将棋の藤井聡太八冠は20日、「叡王戦」で伊藤匠七段に敗れて“七冠”となりました。これまで街を挙げて応援していた藤井七冠の故郷・愛知県瀬戸市では、「八冠」奪還を期待する声があがっています。 【動画で見る】懸垂幕は1枚下ろし7枚に…藤井七冠の地元・瀬戸市民には“よもやの失冠”「もっと強くなって戻ってこられる」 藤井八冠は20日、「叡王戦」第5局で伊藤匠七段に敗れ、初めてタイトルを失い“七冠”となりました。故郷・瀬戸市では、対局を見守っていたファンたちからため息がもれましたが、その後、拍手が沸きました。
タイトル防衛のために準備していた「くす玉」は、撤去されました。 商店街の飯島加奈さん: 「すごく残念な気持ちですね。割るものだと思って付けていたので」
いつも応援している地元の喫茶店「喫茶スマイル」では、勝利の後に配る予定だった“叡王”と“藤井八冠”のイラストが書かれた「紅白饅頭」を用意していました。 喫茶スマイルの店長: 「言葉にならなかったですね。全員、応援してくださった人に『ありがとう』ということで、私からの感謝の気持ちを贈ろうと思ったんですけど、こんなかたちになってしまって寂しいんですけど、皆さん応援してくれたので食べてください」
地元の人にとっては、よもやの敗戦でした。 一夜明けた21日、瀬戸市の観光施設「瀬戸蔵」では、叡王と書かれた懸垂幕や、防衛の際に割る予定だったくす玉が撤去されました。8枚あった懸垂幕は、7枚になります。
それでも、瀬戸の人からはこれからの活躍に期待する声が聞かれました。 瀬戸市民: 「もっと強くなって戻ってこられるんじゃないかなと私は感じて、勇気と力をいただく気持ちになっています」 喫茶店「喫茶スマイル」では、藤井“八冠”応援メニューのディスプレーを撤去しましたが、期待するのは『永世棋聖』です。 喫茶スマイルの店長: 「永世棋聖を取られる予定なので、そこでまた新しい(ディスプレーに)変えようかなと。永世棋聖に向かって、またみんなでお祝いできればと思っております」