彼氏「結婚になんの意味があるの?」マンネリカップルが自分と相手に向き合う旅行へ〈「さよならプロポーズ」第1話〉
「スキンシップがないと寂しい」アラサー女子の切実な想い
モナとアオイカップルは、4年も交際が続いている仲。しかし2人が抱えている問題は、ある意味カホとシュウヘイよりも深刻そうに見える。ギリシャのホテルに着くなり、はしゃいで見せるアオイに厳しい表情を向けるモナ。2人はいわゆる「レス状態」に陥っており、モナはそのことに大きな不安を感じているのだ。 誰もにとって他人事とは言えない、レス問題。付き合いたての頃のような熱い関係は長続きしづらく、工夫せねば誰もが、5年、10年後にはどんどんとスキンシップが減っていく。モナはネパール出身、アオイは日本出身。文化の差も相まって、ボディタッチに関してもお互いへの向き合い方も、大きく価値観がズレてしまっていた。 モナは自分の気持ちに正直で、素直な人間性に見えるが、アオイはスポーツマンタイプで、あまり大きく表に感情を出さない。だからこそ何事も熱量が違って見えるし、ケンカの仕方も全く違う。自身の気持ちを分かってほしいと求めるモナと、お互いの違いを尊重したいというアオイ。ホテルを出た後もギスギスした空気が続き、視聴者としても胸が痛かった。 お互いに生活に「限界を感じている」と言いつつ、なかなか別れには至れなかったことも察しがつく。4年という年月は、価値観の違う恋人をバッサリ切り捨てるにはあまりに長すぎる。 ラグビー中心の生活で、ルーティンを大切にしているようにも見えるアオイ。モナの寂しさも分からなくない。生活の価値観が全て合うということもないものだし、ほんの少し擦り合わせるだけで変わるのだろう。しかし「辛いときこそ支えてほしい」モナと「平等でありたい」アオイは、問題解決のためのアプローチがズレてしまっている。 おいしそうなギリシャ料理がテーブルに着く前に始まったケンカは、最悪の展開に。しかし、モナのお皿に食事を装って「一緒に食べよう」と言ってくれるアオイに、寄り添いの姿勢がないわけではない。 ふたりの間にある、ほんの少しの工夫で埋まりそうな溝……7日間で埋めることはできるのだろうか。