虎のソナタ 「甲子園」の限定!記念!特別!なコインゲット 「この世で唯一」店頭販売店舗で発見
(セ・リーグ、阪神1-1中日=延長十二回規定により引き分け、11回戦、阪神6勝3敗2分、26日、甲子園)「限定」「記念」「特別」という言葉に弱い。なんとなく欲しくなる。でも、発売と同時にネットを駆使したり、行列して買い求める執念、根気は持ち合わせていない。 26日から始まった「阪神甲子園球場開場100周年貨幣セット」の通信販売。ことし8月1日に100歳の誕生日を迎える「甲子園」の限定!記念!特別!なコインの登場だ。価格は消費税、送料込みで2700円。当初は購入意欲ゼロ。ただ、「この世で唯一、甲子園レフト16号門横スタジアムショップでのみ、店頭販売する」という〝付け足し〟の記事が頭の片隅に残っていた。 前を通りかかった。誰も並んでいない。衝動的に買ってしまった。 『令和6年銘の未使用の500円から1円までの6種類の通常貨幣と、丹銅製年銘板(製造年を記したメダル)1枚をケースに収納。年銘板の表面に甲子園2代目スコアボードがデザインされ、裏面には100周年のロゴマーク』 という造幣局発表の逸品は意外にカッコいい。「いつの日か、高値で売れるのでは?」。欲にまみれた発想が頭を駆け巡る。たまたま通りかかったトラ番キャップ・新里に尋ねた。 --いくらで買う? 「お断りします。その手のモノには全く興味がありません。一銭も出す気はありません」 話にならない。次に通りかかったトラ番最年少・中屋友那にチラッと見せてみた。 「いいですね。3000円! アッ、でも今なら自分で買いにいけば2700円ですよね」 気付かれた。当たり前の話だ。中屋も去っていった。が、その中屋から連絡が。 「すでに購入しているヤツを発見しました」 その人物は、サンスポの新入社員・萩原翔。どこか〝野球オタク〟ムードを漂わせる若者は、鳴尾浜球場での取材後に、甲子園の記者席に戻る前にショップに駆け込んだツワモノだった。 「阪神がリーグ優勝したとき、日本一になったときの記念ユニホームも買ってます。なんば線シリーズを記念した記念キップも持ってます。日本一記念の入場券は、38年ぶりの胴上げを見て、朝まで飲んでいて、午前5時頃に発売と同時に購入しました」