<坂本真綾>アニメ「火狩りの王」 ED主題歌「抱きしめて」への思い 明楽は死亡フラグ立ちまくり!?
日向理恵子さんの長編ファンタジー小説シリーズが原作のテレビアニメ「火狩りの王」の第2シーズンが、1月14日午後11時からWOWOWで放送・配信される。同作は“火”をテーマにしたファンタジーで、人類最終戦争後の世界を舞台に、子供たちが多くの困難に直面しながらも懸命に生きる姿が描かれる。「SAMURAI DEEPER KYO」などの西村純二さんが監督を務め、「GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊」「機動警察パトレイバー」などの押井守さんが構成、脚本を担当し、第1シーズンが2023年1~3月にWOWOWで放送・配信された。同作に火狩りの明楽(あきら)役として出演し、エンディング(ED)主題歌「抱きしめて」を担当する坂本真綾さんに楽曲への思い、第2シーズンについて聞いた。 【写真特集】坂本真綾、いつまでも美しい! 柔らかくほほ笑む
◇大江千里とのED主題歌制作秘話 テーマは“目には見えない大事なもの”
--坂本さんは、第1シーズンでもED主題歌「まだ遠くにいる」を担当されました。第1シーズンのED映像を見た感想は?
静かに始まって、後半はガラッと変わって盛り上がっていく曲でしたので、歌をレコーディングした時は、どんな絵がつくのかな、と思っていたんですけど、いい意味で想像とはまた全然違っていましたね。和のテイストと、灯子とかなたのシルエットがサビで駆け出すといった演出が、すごい躍動感があって曲にピッタリ合っていて。何度も見たくなるような、きれいで繊細な絵巻物のようなエンディング映像だな、と思いました。
--第2シーズンのED主題歌「抱きしめて」は、大江千里さんが作詞・作曲を手掛けています。楽曲を初めて聴いた際の印象は?
西村純二監督から、第2シーズンのエンディングは「可愛い」「ホッとする」「優しい」といったイメージで作ってほしいと言われたんです。物語の展開がどんどん佳境に入っていき、殺伐とした雰囲気になるからこそ、エンディングでちょっと一息ついてほしいというのが、監督の思いだと私なりに解釈して、彼女たちの旅の合間に安心できるような場所にたどり着いて、ぐっすり眠ったり、食べ物をちゃんと食べることができた時の生命力みたいなものが描かれる場面が、第1シーズンから結構あったと思うんですけど、そういう過酷な旅の中でも、彼らが優しい気持ちや人とのつながりを感じる瞬間はあっただろうなと思って、そういうところを抽出してエンディングにできたらいいのかなと思いました。それを楽曲制作をお願いした大江千里さんにお話しして、上がってきたのがこの曲で、本当に優しい温もりで包んでもらえる楽曲になっていながら、明るく優しいだけじゃない、ちょっと胸をギュッと切なくさせるような展開やコードが含まれていて。歌詞も「抱きしめて」という優しい言葉なんだけども、ちょっとだけ憂いのある響きになっていて、そのあんばいが絶妙だなと思いながら聞きました。