【パリ五輪のキーマン】「我慢の時期があったから今の自分がある」名古屋出身・山本麻衣選手“覚醒の理由” 女子バスケ
今年2月に行われたFIBA女子オリンピック世界最終予選で、3大会連続のオリンピック出場を決めた女子バスケットボール日本代表。この勝利を決めたワンプレーがあります。最終戦として迎えたカナダ代表との一戦。残り50秒で83-80と、日本のリードはわずかシュート1本分。ミスが許されないこの状況で勝負に出たのが、名古屋出身の山本麻衣選手(24)です。
相手選手の厳しいブロックのなかで、体勢を崩しながらもシュートを決めチームを勝利に導きました。この試合、1人で大量21得点し大会MVPも獲得した山本選手。そんな『パリオリンピックのキーマン』の“覚醒の理由”に迫ります。
今回リポートするのは、元ビーチバレーボール日本代表、愛知県在住の溝江明香さん。今年3月で23年間の競技生活にピリオドをうち、この春からスポーツキャスターに転向しました。 この日は、山本選手は一人で自主練習中。少し観察していると・・・。
溝江「当たりが多いスポーツなのでウォーミングアップは入念にやると思うけど、ああやって手の平ころころしているのが気になる。手の平刺激しているのかな?」
溝江「山本選手こんにちは」 山本「初めまして」 溝江「ちょっと近くで並んでいいですか?私結構大きいんですけど(176cm)・・・山本選手、私と比べるとかわいらしい」 山本「163cmしかないので。国際大会だったら自分が大会で一番小さいのが毎回です。なので、同じくらいの身長の選手を見かけると歩きながら横に行ってこうやって・・・やってみたりします」 溝江「すごいわかります」
そして気になっていた、あのウォーミングアップについて・・・。 溝江「私も現役の時はボールでどこかをほぐしたり、足の裏をころころしたりしていたけど、山本選手は手もこうやっているのが気になった」 山本「これは“ナボソ”というボールなんですけど、このイボイボが感覚を刺激してくれて感覚が良くなるので、こうやってやりながらバス移動したり、ミーティング中もこうやってやりながら話聞いたりして試合や練習に臨むようにしています。」