職場の出世しない人が「休み明けにお土産を配る」時にやらない1つのこと<最短出世中・現役メガバンカーが教える>
どんなに仕事で成果を出しても、周りから「評価」されなければ無意味である……あなたも、自分より能力が低い人がなぜか上司から高く評価されていて、イラッとした経験があるはず。ではこのような「なぜか評価される人」の“戦略”を、あなたは知っているだろうか。新刊『雑用は上司の隣でやりなさい』は「周りに実力を“評価させる”戦略」を初めて言語化した歴史的な一冊だ。最短出世中・現役メガバンカーのたこす氏による「実力を適切にアピールする「見せ方」の技術」をまとめた本書は、発売直後から「こんな本が30年前に欲しかった」「今までにない知恵がつく」「上司には絶対に見せられない」と話題沸騰中である。今回はその中から「出世しない人の共通点」についてお伝えする。(執筆・たこす/取材・構成=ダイヤモンド社・榛村光哲) ● お土産の配り方1つで「出世」の差がつく 皆さんは、「長期休み」明けに職場でお土産を配っていますか。お盆休みやシルバーウィーク明けなど、「休みを取った後には必ず職場の人に配る」というのが暗黙のルールになっているような職場もあるかもしれません。 僕のいるメガバンクはまさにそういったJTC(伝統的日系企業)で、前回記事でも書いた通り、基本的にお土産を配らないという選択肢はありません。配らなくても注意はされませんが、確実に陰で評価が下がる「サイレント減点」をされてしまいます。 話しているだけで面倒な【謎文化】ですが、実はこういった謎文化であっても、うまく立ち回りを工夫すれば出世のチャンスを高めることが可能です。 今回は、出世する人・出世しない人のお土産の配り方の「差」について解説していきます。
● 「普通のお土産」以外に「特別なお土産」を用意しよう 前提としてですが、お土産は基本的に部署などの「全員」に配るのが原則です。 もしあなたが職場にいて、となりのAさんにお土産が配られているのにあなたにお土産が配られなかったら当たり前ですが嫌ですよね。ポジティブな感情が生まれることは当然ありません。 ただ、このように「お土産を全員に配る」だけでは減点こそないですが加点も1つもありません。これではせっかくお土産を買ってきたのに、なんだかもったいないような気がしますよね。 実はここで、出世する人は「特別な数人」にだけ、「特別なお菓子」を渡すのです。 ● 「助けてもらった人」だけに【合法賄賂】を ここで渡す相手は、「あなたがこれまで仕事上で助けてもらった実績のある人」がオススメです。例えば、事務担当の方や、会社にいるパートの方、他の部署の同僚などがこれに当てはまります。渡すものとしては、全員に渡す「30個入り」などのようなものとは別で、しっかり味で勝負している系の「4個入り」くらいの特別なものがいいでしょう。 実は、こういったお土産を渡すタイミングは、そういった職場の人たちとの関係を深めるチャンスです。特に、「助けてもらったお礼で」のようにお土産を渡されて嬉しくない人はいません。 僕は長期休暇明けにはこういったお土産を【合法賄賂】的に渡すようにしています。そうすることで、職場のその人に、「また助けてあげようかな」と思ってもらえるようになります。 ● 「職場の人間関係を良くするチャンス」を逃さない JTCの仕事はチームワークが命ですので、ドライな関係性よりもウェットな関係性を作っておいたほうが仕事がうまく行く可能性が高まります。職場の出世しない人はこういった「職場の人間関係を良くするチャンス」を逃してしまっていることが多いです。 もちろんこういったことをしなくても、シンプルに職場で実績を上げて評価を上げることももちろん可能です。しかし、仕事を頼みやすい人が増えれば、自然と自分の仕事量が減るので、コスパが上がります。自然と出世の確率も高まっていくでしょう。 (本記事は『雑用は上司の隣でやりなさい』の著者による特別な書き下ろし原稿です)
たこす