「ちょっちゅねーどころじゃないよ~」 伝説の世界王者も無敵の闘牛に大興奮! 沖縄
新王者の誕生で歓喜に沸いたり、40年越しの夢への挑戦がかなわなかったりと悲喜こもごもの「第120回春の全島闘牛大会」の会場に、伝説のチャンピオンの姿があった。 【動画】1トンの牛にまたがり「すごいね~」を連発する具志堅さん
左ストレートからのワンツーパンチを得意とする雄々しいファイティングスタイルで県民を魅了し続けた彼は、闘牛たちの勇姿を前に思わず叫んだ。 「ちょっちゅねーどころじゃないよ!」 この日、会場のうるま市石川の多目的ドームを訪れたのは、世界戦で13連続防衛の記録を持つ、元プロボクサーの具志堅用高さん。県内闘牛界最大のイベントに興奮しっぱなし。最大の見どころである横綱戦では、押しも押されもせぬ無敵の王者「新力Baby」(1000キロ)に県内最重量の「貴花大獣王」(1300キロ)が挑み、王者Babyが圧巻の強さを見せつけわずか17秒で勝負を決めた。 初防衛を成功させたBabyへのねぎらいを求められた具志堅さん。世界チャンピオンの登場に、観客らも思わずそちらに目を向ける。まるでリングへの花道さながらに観客の声援に笑顔で応えながらBabyの元へ。 この週が愛鳥週間と知ってか知らずか、カンムリワシのようにひらりとBabyの背にまたがると、おなじみの「ちょっちゅね~」ではなく、「すごいね~」を連発する。一方のBabyは元世界王者からの称賛に、照れるそぶりも見せず、ポーカーフェースのまま。
元世界王者は関係者から重量級の優勝旗を受け取ると、まるで現役時代の勝利後のように満面の笑みを見せ、ぐっとファイティングポーズを決めた。
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