真夜中のスキー場に舞う人工雪 冷え込む中で夜通しの作業、待ちわびる「天の恵み」
静かなスキー場に響く人工降雪の音
日が暮れていっそう静けさを増す長野県諏訪市営霧ケ峰スキー場。夜の霧ケ峰は冷え込み、24日のオープンに向けて人工雪を作るスノーマシンの稼働音だけが響いていた。 【写真】冬の景色とは一変、観光客が訪れる夏の霧ヶ峰スキー場
霧状の水を噴射
霧状の水を噴射するスノーマシンは今月から稼働。気温が高く作業ができない日があったものの、冷え込む日が続いて氷点下を下回るようになり、ゲレンデには薄く雪が積もっている状況。それでもスキー場スタッフの中村清一郎さん(56)は「まだまだ冷え込みは緩いよね」。
気温や風向きを見ながら夜通しの作業
人工降雪は3人でチームを組み、午後5時から気温や風向きを見て、スノーマシンの場所や噴射する角度を設定するという。2時間ごとに人工雪の積雪状況を確認。マシンの場所を移しながら翌朝8時まで作業を続ける。
「天からの恵み」に期待
スキー場のオープンには自然の降雪も重要になる。中村さんは「15センチくらい(積もる)天然の雪が2回降ってくれたら本当にありがたい」。スキー場にとっての「天からの恵み」に期待している。