房総沖でスロースリップ現象 千葉県東方沖の地震誘発か
国土地理院(茨城県つくば市)は1日、房総半島沖でプレート(岩盤)境界がゆっくり滑る現象「スロースリップ」を検出したと発表した。「千葉県東方沖で相次いでいる地震は、この現象が誘発しているとみられる」と説明している。 国土地理院によると、房総半島が載る陸のプレートと、その下に沈み込んでいるフィリピン海プレートの境界面で発生。2月26日ごろから通常と異なる地殻変動が検出され、同28日までのデータを使ってプレート境界面の滑りを調べた結果、海底が最大で約2センチ、南東方向に動いたと推定された。同日以降も地殻変動は続いているという。