輪島ロケ「胸が熱く」 西田敏行さん死去 石川舞台の映画数々出演 県観光大使で能登PR
●「武士の献立」「いのちの停車場」でも好演 17日に死去が分かった俳優の西田敏行さんは、石川を舞台にした作品に何度も出演し、多くの県民に親しまれた。主演した人気映画シリーズ「釣りバカ日誌17」(2006年)は県内が舞台になり、同作が縁で県観光大使を期間限定で務め、07年の能登半島地震後の観光キャンペーンに協力した。 【写真】法被姿で「釣りバカ日誌」のロケに臨む西田敏行さん=2006年5月、輪島市鳳至町上町 「釣りバカ日誌17」では、七尾と輪島、珠洲、金沢の各市でロケに臨み、兼六園では観光客らに見守られながら熱演を繰り広げた。金沢市で開かれた完成披露特別上映会で「輪島のキリコ祭りの撮影で、寒い中、浴衣姿で撮影に協力してくれた地元の方々に胸が熱くなった」と思い出を語った。 県観光大使として07年の能登半島地震後、県が風評被害対策として展開した観光キャンペーンに協力。共演の三國連太郎さんとともに能登の魅力を発信した。 北國新聞社が松竹と共同で製作した映画「武士の献立」(13年)では、加賀藩お抱え料理人の舟木伝内を貫禄たっぷりに演じた。金沢を舞台に在宅医療の現場を描いた映画「いのちの停車場」(21年)にも出演し、診療所の院長役を務めたほか、映画の応援歌を歌った。