巨匠・落合シェフの下で働く、ハワイ大学卒ガール「ここを起点に、海外で自分のお店を」
ハワイを“挑戦の場所”に選び、夢を抱いて働く女性たちへのインタビュー連載。第2回は、2023年8月にグランドオープンしたイタリアンの巨匠の店で働く、日本人女性が登場。ここをスタート地点として世界に飛び立ちたいという彼女の夢に迫る。【In The Office in Hawaii②】 【写真】巨匠・落合シェフの下で働く、五味雅乃音さん
レストラン「ラ・ベットラ・ワイキキ」で働く、五味雅乃音
イタリアンの巨匠、落合務シェフ率いる「ラ・ベットラ・ワイキキ」が、「アロヒラニ・リゾート・ワイキキ・ビーチ」にグランドオープンした。そこでキッチン・スタッフとして働く五味雅乃音(かのん)さんは、昨年、ハワイ大学を卒業したばかりだ。 志望動機をたずねると、「学生時代は別の飲食店でホール・スタッフのアルバイトをしていました。だから今度は、厨房の仕事を経験したくて」と、五味さん。 その言葉が示す通り、彼女が将来見据えているのは飲食業界での起業。
幼い頃から海外で仕事をするのが夢だった
「日本以外の国で生活している親戚がけっこういるせいか、小さい頃から海外志向が強かったんです。英会話スクールにも通っていて、英語も好きでしたし。海外に留学して、卒業後は日本に戻らずそこで働き、いずれ自分のお店を出したい。ずっとそう思っていました」 ハワイのコミュニティカレッジと提携している高校が地元にあったため、そこに進学。卒業後、ハワイのコミュニティカレッジで2年学び、ハワイ大学観光学科に編入したが、その選択は、「夢を実現するための最短ルートだったから」。 ハワイ大学の観光学科は、在学中に800時間のインターンシップがある。五味さんが、在学中に飲食店でホール・スタッフとしてアルバイトできたのは、そのためだ。 「他の学生よりも早く仕事の経験を積めるのは、私にとってすごく魅力的でした。勉強しながら、収入も得られたのも大きかったですね。それに、観光学科を卒業すれば、私のようなアメリカ国籍でない人間でも、1年間ハワイで働くことができます。今は、その権利を使って『ラ・ベットラ』で経験を積ませていただいています」 五味さんがハワイで働けるのはあと半年ほどだが、その後は、カナダやオーストラリアなどにワーキングホリデーで滞在し、さらに経験を積む予定。五味さんがどの国に、どんな店を開くのか、今から楽しみだ。