「誰とも繋がりたくない人」に伝えたい孤独の影響、孤独が蔓延していくと社会はどう変わってしまうのか
一方、外向的な人は多くの人を必要とします。彼らは人からエネルギーを得るのです。どちらかが健全ということはありません。ただ私たちが知っているのは、誰もが少なくとも1人か2人の信頼できる人を必要としているということです。どんなに内向的であっても、です。 ■内向的な人に悪いところは何1つない ――誰もが家族や友人、職場の仲間をたくさん作って、仲良くしなければいけないということではないのですね。 内向的な人は、自分には何か悪いところがあると思い込むことがありますが、そんなことはありません。彼らに悪いところは何1つないのです。
友達が少ないから不幸になるのではないか、不健康になるのではないか、と心配しているのならばそんなことはまったくありません。ほとんどの内向的な人たちは今のままでとても幸せなのです。 ――そうは言っても、過去の経験やトラウマから人と親密な関係を築くことを恐れている人は少なくないと思います。まず一歩踏み出すにはどうしたら? まず、初対面の人に声をかけること。初対面の人と話すことへの恐れを克服するには、「ちょっとした勇気」が必要だということを知ることでしょう。
この経験は誰にとっても必要なことですが、特に過去の経験に基づいて怖がる理由がある人には必要です。そして大事なのは、これが毎回うまくいくとは思わないことです。 言わば野球で打席に立つようなものです。毎回、ボールを打ち返せるとは限らないように、初対面の人から毎回ポジティブな反応が返ってくるとも限りません。しかし、何度かは好意的な反応が返ってきます。 友人を作る最も簡単な方法は、自分が楽しいと思うこと、あるいは、自分が気にかけていることをほかの人と一緒にやることです。
気候変動防止のためのボランティアでもいいですし、サッカーでもいい。何度も何度も同じグループの人たちと会うことで、会話を始められる可能性が高くなることはわかっています。全員とは友人になれないけれど、何人かとは友情が生まれるかもしれません。 ■「1人ディズニー」「1人焼肉」は問題か ――日本は「おひとりさま天国」と言われていて、1人でご飯を食べたり、ディズニーランドに行ったり、旅行に行ったりすることは珍しくなく、これ自体が非常に大きな市場です。幸福学の観点からすると、これは懸念すべき状況なのでしょうか……。