「ウィーンの屈辱」年間3勝2分け6敗のドイツ代表に現地メディアも大きく落胆「何も期待しないほうがいい」
「自分の策に疑念を抱くべきだ」
ドイツ代表が汚点を残した。現地21日、敵地でのオーストリア戦で0-2の完封負けを喫し、不本意な年間成績(3勝2分け6敗)に終わったのだ。コロナ禍で試合数が少なかった2020年も3勝(4分け1敗)とはいえ、翌21年は11勝2分け3敗で、カタール・ワールドカップで惨敗した22年にしても4勝6分け2敗と黒星は少なかった。 【動画】ザネが一発退場!オーストリア戦のハイライト ホームで大量4失点を喫した日本戦に象徴されるように、ドイツが抱える大きな問題は守備(23年は11試合で22失点)。専門誌『キッカー』によれば、今年より悪い平均失点率を記録したのは1956年まで遡るという。 9月の監督交代(ハンジ・フリック→ユリアン・ナーゲルスマン)後も改善の兆しはなく、新体制下ではアメリカに1失点、メキシコに2失点、トルコに3失点、そしてオーストリアに2失点。オーストリア戦後、主将のイルカイ・ギュンドアンが「前線からの守備が機能していない」と話したように、組織全体がうまく噛み合っていない。 現地メディアも、こぞって厳しい言葉を並べている。 「ナーゲルスマンはすべて、とりわけ自分の策に疑念を抱くべきだ」(『キッカー』誌) 「ウィーンの屈辱、台無しになった1年」(『シュポルトシャウ』誌) 「オーストリアに対して、90分間まったくチャンスがなかった」(『フランクフルター・ルントシャウ』紙) 「EM(欧州選手権)2024は何も期待しないほうがいい」(『WAZ』紙) ワールドカップ通算4回の優勝歴を誇る大国は、自国開催のEURO2024(24年6~7月開催)までに最悪に近い現状から這い上がれるだろうか。 構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部
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