御朱印を書いている間に…「まさか」神社に現れた“お守り泥棒” 広島
白昼堂々の犯行です。「お守り泥棒」の一部始終を神社の防犯カメラが捉えていました。 広島市内の神社に設置された 防犯カメラの映像です。お守り売り場に現れた半袖シャツ姿の男。持参したご朱印帳をパラパラとめくります。 記入のため神社の職員は奥の部屋へ。1人となった男はあたりを見渡すようなそぶりも見せながら… 目の前に並ぶお守りに視線を向けるとそのまま手にとり財布の中へ。さらに右手を伸ばし色が違うお守りも手にするとそのまま胸ポケットへと入れてしまったように見えます。 カメラがとらえた「お守り泥棒」の瞬間です。 矢田息吹記者「広島市中心部、新サッカースタジアムからほど近いこちらの神社で犯行が行われたということです」 13日午後3時すぎ、中区でおよそ500年の歴史がある空鞘稲生神社でお守りは盗まれました。 空鞘稲生神社 内田久紀禰宜「こちらでこれとこれ(お守り)を盗られた」 盗まれたのは一歩踏み出す勇気を後押しするという「一歩 御守」と前向きな気持ちにさせてくれるという「氣 御守」の2種類です。 男もお守りの力を借りて背中を押されたかったのでしょうか。 内田久紀禰宜「お預かりした御朱印帳を持って裏に入っているときに、ここでお待ちいただく状態なんですけどその間に無人になったときに(盗まれた)。手慣れている感は(あった)慣れているのかなとなんとなく感じた」 内田さんによりますと普段は4つずつ並べてあるお守りの数が少ないことに気が付き、防犯カメラの映像を確認すると男の姿が映っていたということです。 なんとも「バチ当たりな男」…しかし、犯行前のカメラに映っていたのは何度も“お祈り”する姿でした。 空鞘稲生神社 内田久紀禰宜「一番手前のお社をまわって本殿に向かって歩いているところですね」 さい銭を入れる様子はみられないもののしっかりと頭を下げお祈りする男…いったい犯行の直前に何を祈ったというのでしょうか… 空鞘稲生神社 内田久紀禰宜「とる人がいるとはさすがに思っていなかったのでまさかでした」 神社は被害届を出すことも含め警察に相談をしているということです。