お笑いコンビ・アンタッチャブルが29日夜に放送された「全力！脱力タイムズ」（フジテレビ系）で突如として約10年ぶりの復活を果たした。思いがけぬサプライズ復活に芸能界もネットも大盛り上がりとなり、夜が明けてもなお喜びの声が続出している。

劇的な電撃復活に視聴者も騒然

　劇的な復帰の場となった「全力！脱力タイムズ」は、まずは柴田が冒頭から出演。新木優子らとからんで笑わせたが、終盤に新木が大好きな芸人を聞かれ「実はアンタッチャブルさんが好きで。でも最近アンタッチャブルさんの漫才を見る機会が少なくなってしまったというか。すごい残念」と答えると、相方・山崎弘也役として小手伸也が登場。大受けした柴田は、山崎役の小手とファーストフードの店員をネタに漫才を披露するが、小手はセリフを忘れるなど精彩を欠く。その窮地を救うように、小手にかわりなんと本物の山崎が登場した。知らされていなかった柴田は思わず倒れて、この事態に視聴者も興奮状態となった。 　10年ぶり、その場で即席の漫才を披露するとネット上ではツイッターのトレンドワードでアンタッチャブルが1位に。「漫才を見て泣いたのは初めて」「事前に告知すれば視聴率も取れるはずなのに、無告知で本当のサプライズとはカッコよすぎる」など、次々と驚きと喜びの声が書き込まれていった。くりぃむしちゅーの有田哲平らスタジオも大喜び、新木も「いやもう、最高でした」と感激した様子だった。

無告知の完全サプライズもネット配信で見逃し視聴

　アンタッチャブルは柴田英嗣が2010年に芸能活動を1年間休業し、翌11年から柴田が活動再開をしても、コンビでの活動はこれまでずっと行われてこなかった。山崎も柴田もそれぞれがピンで活動してきた。 　「休業前からのコンビでのレギュラー番組も山崎さんのみの出演でカバーしましたし、いったいアンタッチャブルはどうなってしまうのかと思われていましたが、4年ほど前に山崎さんが結婚した際にマスコミ各社へ向けた直筆のファックスに『アンタッチャブル山崎弘也』と署名があり、アンタは続くんだな、と希望を持たせてくれましたね」と振り返るのは、芸能Webメディアの40代女性ライター。 　無告知の完全なサプライズだったため、リアルタイムでは見逃した視聴者も多かったが、ネットの盛り上がりなどでこのまさかの“電撃復活”を知り、後からTverやFOD（フジテレビオンデマンド）といったネット配信で見逃し視聴をして感動を分かち合う人も多かったようだ。 （文・志和浩司）