野村祐輔が引退会見「カープに入れて心から良かった」
10月5日、マツダスタジアムで、今季限りで引退を決めたカープ野村祐輔が引退会見を行った。 【写真】高校時代の恩師・中井哲之監督 2011年ドラフト1位でカープに入団した野村は、2012年に新人王に輝くと、25年ぶりの優勝を果たした2016年には最多勝・最高勝率・ベストナイン・最優秀バッテリー賞などを獲得。3連覇を支えた右腕は、「カープに入れて心から良かった」とカープ、ファンへの熱い思いを口にした。 デビューから本日までの13年間で、211試合先発投手として投げてきた野村の引退会見は終始穏やかな表情で行われ、引退をすることについて「何度も迷いはあったが、最後は決断できてスッキリしている」と口にした。また、引退については、家族や、恩師である、広陵高・中井哲之監督、明治大学時代の監督である善波達也氏にも相談したと語った。 会見後にはサプライズで、カープに所属する、広陵高OBの、白濱裕太スコアラー、土生翔平スコアラー、上本崇司、中村奨成、河野佳、髙太一の6選手が花束を持って登場。野村も「知らされていなかった」と驚きと笑顔を見せ会見は終了した。 ●以下、野村祐輔引退会見 ー引退を決断して迎えた今のお気持ちは? 「いよいよだなと思っています。引退を決めてから今日までがすごくあっという間に感じて、すごく寂しい思いと感謝の思いを感じながら日々過ごしていました」 ー引退を決めたのはいつ頃ですか。 「引退発表の3日前に球団に挨拶に行かせてもらいました。ここ数年なかなか自分の思い通りにいかず苦しい思いをたくさんしてきて、後輩たちと一緒に頑張りながらやってきたんですが、そろそろかなと思い決断しました」 ーユニホームを脱ぐことに迷いはありましたか? 「何度も迷いはありましたけど最後は決断ができてスッキリしています」 ー引退について相談はしましたか? 「家族、高校の恩師、大学の恩師に相談させていただきました」 ーチームメートからはどんな声掛けがありましたか? 「『ありがとうございました』『お疲れ様でした』と言ってもらったり、『まだまだやれるでしょ』と言ってくれる後輩もいました」 ーカープでの13年間はどんな時間でしたか? 「本当に夢のような時間でした。みなさんに応援していただいて、ここまで野球を続けることができて本当に幸せでした」 ーこれまでの試合で印象に残っている試合はありますか? 「1年目の最初のデビュー戦です。夢だったプロ野球選手になれてプロとしての第一歩を踏めたというのが、すごくうれしかったことを今でも鮮明に覚えています」 ー211試合先発登板の記録について 「先発として使い続けてくださった監督に本当に感謝しています。任せていただけたことでここまで数字を伸ばすことができたので、本当に感謝しています」 ー先発投手として大切にしてきたこと、大変だったことは何ですか? 「準備をすることがとても大事だというのが13年間やらせていただいて思ったことです。そこを怠らずにやっていけば長く野球が続けられると、そういう信念をもってやることができました」 ー後輩に伝えてきたこと、期待したいことは? 「後輩の選手からも教わることが多くあったので、本当に感謝しています。選手には1年でも長くプロ野球の世界で野球を続けていってもらいたいと思います」 ー今日はどのようなピッチングを見せたいですか? 「13年間やってきたものを全てあのマウンドで出せるよう頑張りたいと思います」 ーファンのみなさんへ 「13年間応援していただき、本当にありがとうございました。カープに入れて心から良かったと思っております。ファンのみなさんからは『高校の時から応援しているよ』とたくさん応援していただき本当に感謝しています。13年間ありがとうございました」
広島アスリートマガジン編集部