元日テレ・西尾由佳理さん(46)「退社するとき本当に思っていたこと」|VERY
落ち込んだときの自信回復法は?
──入社後、瞬く間に人気アナウンサーになった西尾さんですが、当時は本番前後に泣いたりしたこともあったそうですね。落ち込んだとき、自信を持てないとき、どう向き合いましたか? アナウンサーの先輩や信頼できるスタッフのみなさん、在職中にお付き合いをはじめた夫にもよく話を聞いてもらいました。すると、自分では「ダメだ」と思い込んでいたことが大したことではないと気持ちを軽くしてもらえることもあったし、アドバイスをもらうことで違うやり方を模索できたりしました。ある日、先輩に「あなたは日々挽回できるチャンスがあるんだよ」と言われたことがありました。真意まで聞いたわけではありませんが、番組を担うアナウンサーとしての居場所があるということだったのかもしれません。どんな仕事でも、今日が終われば明日の出番が来ます。「うまくいかなかった」と落ち込んでも、明日は巻き返せるチャンスがあると思えるのはありがたいことです。それでも、日々落ち込むことや反省することは多くあり、すべてを消化しきれたわけではありませんが「次がある」と思うことで切り替えられてきた気がします。
仕事と育児の間で悩んだことも
──VERY読者も、産後バリバリ働くのかいったん仕事のペースをゆるめるのか、キャリアと育児の間で揺れている人も多いよう。お子さんが未就学児のころ、西尾さんはどんなことを考えていましたか? 妊娠・出産で仕事を休もうとはじめから思っていたわけではなく、できる限りは続けたいと考えていました。ただ、いざ出産してみると今まで通りに100%仕事に全力投球することは難しかったんですよね。育児のために「今回はできません」と返事をすることには葛藤もありました……。けれど家族と一緒にいたいという気持ちが大きかったので、育児中心でも後悔のない時間を過ごせたと思います。結局は今、自分が何を優先したいのか、どこまでできるのか試行錯誤するなかで決めていくしかない気がしています。まわりからなんと言われようと、自分の中で納得感があればそれでいいんだと思います。