【MLB】東西の名門球団が激突するワールドシリーズ 「第1シード対決」「MVP対決」など5つの注目ポイント
今年のワールドシリーズはMLBを代表する東西の名門球団、ヤンキースとドジャースが対戦することになった。両球団は過去に11度ワールドシリーズで対戦しており、これは史上最多。今回が通算12度目の対戦となる。ドジャースがブルックリンに本拠地を置いていた時代は、7度対戦して6勝1敗とヤンキースが圧倒していたが、ドジャースが本拠地をロサンゼルスに移転したあとは4度対戦して2勝2敗。前回対戦時の1981年はドジャースが勝利している。実に43年ぶりとなる東西の名門球団の対戦はどんな結末を迎えるのだろうか。 熱戦が続くポストシーズンの日程・結果一覧 米公式サイト「MLB.com」では、ブライアン・マーフィー記者とアンドリュー・サイモン記者が今年のワールドシリーズの注目ポイントとして5項目をピックアップしている。 1つ目は「最大のライバル同士が43年ぶりの対戦となること」。これまでの11度の対戦ではヤンキースが8勝3敗と圧倒しているとはいえ、前回の対戦から43年もの年月が経過している。43年ぶり12度目の対戦はどんな結果になるのだろうか。 2つ目は「両球団が勝利に飢えていること」。ヤンキースは史上最多となる27度のワールドシリーズ制覇を誇るが、前回の優勝は2009年。それ以降1度もワールドシリーズに進出することができなかった。一方、7度のワールドシリーズ制覇を誇るドジャースは2020年に世界一となっているものの、この年は60試合制の短縮シーズンだった。フルシーズンの世界一は1988年まで遡らなければならない。両球団の選手、ファン、関係者などが勝利に飢えていることは想像に難くない。 3つ目は「第1シード同士の対戦であること」。両リーグの最高勝率同士がワールドシリーズで対戦するのは2020年(レイズ対ドジャース)以来4年ぶり、短縮シーズンを除くと2013年(レッドソックス対カージナルス)以来11年ぶりのことである。地区制導入の1969年以降、わずか13度だけであり、貴重な対戦と言えるだろう。 4つ目は「両リーグのMVPが激突すること」。今季のMVPは11月まで明らかにならないが、アーロン・ジャッジ(ヤンキース)と大谷翔平(ドジャース)が受賞することが確実視されている。その年のMVPが所属するチーム同士がワールドシリーズで対戦したのは、過去35年間で1度だけ。2012年のミゲル・カブレラ(タイガース)とバスター・ポージー(ジャイアンツ)である。なお、同じシーズンにMVPとワールドシリーズ優勝の両方を成し遂げた選手は2018年のムーキー・ベッツ(当時レッドソックス)が最後であり、ジャッジと大谷の両方にそのチャンスがある。 5つ目は「多くのスター選手がプレーすること」。ジャッジと大谷の対戦が注目されがちだが、ヤンキースにはフアン・ソト、ジャンカルロ・スタントン、ゲリット・コールがおり、ドジャースにもベッツ、フレディ・フリーマン、ウィル・スミスらがいる。特にジャッジ、大谷、ソト、スタントンという強烈な打球を連発するスラッガーたちの競演には大きな注目が集まりそうだ。