根本的な対策を 薬の過剰摂取 救急搬送764件 宮崎県内
薬の過剰摂取(オーバードーズ、OD)問題が若者の間で深刻化する中、県内で2019年1月~23年10月にODによる急性中毒や依存症で救急搬送された件数が764件に上ることが分かった。10~20代が33.1%、30~40代の働き盛り世代が39.1%と、これらの若い現役世代が全体の7割超を占めた。ODに絞った搬送件数の抽出は県内初。「生きづらさや孤立感を募らせ、やむなく一人で薬を飲んでしまうのが圧倒的に多い」というのが、救急隊員に共通する見方だ。メンタルヘルス不調が背景にあり、自殺予防を含めた根本的な対策が求められる。
宮崎日日新聞