【独自】JALのA350-1000、8月に5機体制 年度内8機計画維持
日本航空(JAL/JL、9201)は、今年1月に就航した次世代長距離国際線機材エアバスA350-1000型機を、8月中に5機体制へ拡充する。発注済み13機のうち、今年度は8機体制を計画。機体製造の分野では世界的なサプライチェーンの混乱による影響が残っているものの、5号機(登録記号JA05WJ)の受領で、上期中に8機のうち半数以上が稼働できる見通し。 【写真】羽田に2機並ぶJALのA350-1000 JALのA350-1000は、ボーイング777-300ER型機の後継機で、ファーストクラスとビジネスクラスにJAL初となる個室タイプのシートを採用。777-300ERと同数の13機を導入予定で、現在は3号機(JA03WJ)まで受領済み。7月中に4号機(JA04WJ)を、8月中に5号機を就航させる見通し。 座席数は4クラス239席。個室ファーストが6席(1列1-1-1席)、個室ビジネスが54席(同1-2-1席)、プレミアムエコノミーが24席(同2-4-2席)、エコノミーが155席(同3-3-3席)となる。 今年1月24日に1路線目の羽田-ニューヨーク線(JL6/5便)に就航し、4月17日からは2路線目となる羽田-ダラス・フォートワース線にも投入。3路線目の羽田-ロンドン線には今年度内に導入を計画している。 7月1日からは、週14往復(1日2往復)運航している羽田-ニューヨーク(JFK)線のうち、A350-1000を投入済みのJL6/5便に加えて羽田を夜出発するJL4/3便にも投入する(関連記事)。 一方、JALの予約サイトを当紙で調べたところ、7月はダラス線の一部便が777-300ERによる運航に変更となっており、増機までは運航日により機材が異なる場合がある。 5号機の受領以降、今年度はおおむね2カ月に1機程度のペースでA350-1000を受領していく。
Tadayuki YOSHIKAWA