ホンダジェット優先チャーター券、FPG系オンリーユーエアが販売 1口1760万円
FPG(7148)の100%子会社オンリーユーエア(旧FPGエアサービス)は、小型ジェット機「HondaJet(ホンダジェット)」をチャーターできる優先航空券の販売を3月18日から始めた。日本初の会員制サービスで、4月に就航を予定している。 【画像】最新ホンダジェット「Elite II」のコックピットや客室 チャーター便が利用できるのは、主要空港から大手航空会社の定期便が就航していない地方空港を含む36都道府県の72空港。優先航空券の税込価格は1口1760万円で、150口販売する。利用期間4年間のうち、毎年2日ずつ計8日間利用できる。 利用者のスケジュールや利用目的に合わせて運航でき、指定サイズのクレートに入るイヌやネコであればペット同伴フライトもできる。 オンリーユーエアによると、優先航空券によるフライトは同社が受託する個別チャーターよりも優先して運航するという。 ホンダジェットをはじめとする小型ジェット機は、法人や個人の出張用途などはビジネスジェット、私的なフライトはプライベートジェットと呼ばれることが多く、オンリーユーエアはFPGグループの顧客基盤である個人富裕層が主なターゲットであることから、プライベートジェット事業と呼んでいる。ホンダジェットの場合、標準的な客室構成ではパイロット1人運航時の乗客数が最大6人で、パイロット2人時は同5人となっている。 オンリーユーエアは2機のホンダジェットを発注済み。1機目は2021年5月発表の性能向上型「Elite S」(登録記号JA20YA)で2023年12月に受領し、鹿児島空港を起点にパイロットの訓練を進めている。2機目はElite IIとなり、今年5月ごろの受領となる見通し。同社は鹿児島県や沖縄県の離島へ医師を搬送する事業を手掛けており、プライベートジェット事業開始後も、離島への医療従事者搬送サービスは継続するという。
Tadayuki YOSHIKAWA