「罪悪感なく小腹満たせる」糖質控えめ、小さな甘い幸せ
バニラビーンズやレモン果汁増量
ブランド戦略を担当する菅原菜保（34）は「会社の主力商品の一つとなっており、『他のスイーツよりも糖質を気にせずに食べられる』と新商品を楽しみにするファンも多い」と話す。 発売から15周年を迎えた今年9月には、定番品の改良に踏み切った。「マダガスカルバニラ」は、バニラビーンズを従来品より15％増量したほか、淡路島産の藻塩を追加し、より深みのある風味に仕上げた。季節限定品だった「瀬戸内レモン」は定番品に格上げし、レモン果汁を10％増やすことで後味の爽やかさをより感じられるようにした。 季節限定品のテコ入れにも抜かりはない。従来は季節の果物を採用した商品が多かったが、9月発売の「フランボワーズ＆ライチ」は、フランス菓子をイメージして、2種類の果物の果汁を使いバラの香りも楽しめるようにした。 「様々な食材を組み合わせ、より複雑で本格的な味わいにしたい」。片山は次の進化を見据えている。（敬称略）
六甲バター…76年前マーガリン製造で操業
1948年にマーガリンメーカーの「平和油脂工業」として創立、54年に現社名に変更した。58年にプロセスチーズの生産を始め、「QBB」ブランドで発売した。品質へのこだわりやおいしさを表す「Quality’s Best＆Beautiful」に由来する。2023年12月期の売上高は442億円、従業員数は452人。 本社は神戸市。
