最優秀賞に山口大工学部の神代さん、3Dオブジェクトアワードinメタバースときわ公園【宇部】
宇部市主催の「3Dオブジェクトアワードinメタバースときわ公園」が23日、中央町3丁目のうべ産業共創イノベーションセンター志(うべスタートアップ)で開かれ、山口大工学部知能情報工学科4年の神代春花さんが最優秀賞に輝いた。 常盤公園をイメージしたインターネット上の仮想空間に設置する3Dモデルのコンテスト。初開催で、18点の応募があった。同日は事前審査を通過した学生や社会人12人が、作品のコンセプトなどを発表。協賛のアフラック生命保険やNTTデータ、宇部高専の教員らが審査した。 神代さんの作品は、かつて常盤公園のサル展示場に設置されていた「ときわ丸」とジェットコースターを3Dモデルにした「過去から未来へ」。現在でも親しまれているペリカンやニホンザル、サクラの花びらもデザインに取り入れ、誰もが楽しめるようにぎやかな作品に仕上げた。審査ではコンセプトの妥当性や、細部までこだわり抜いた完成度の高さが評価された。 神代さんにとって、常盤公園は小さい頃から訪れていた身近な場所。「ときわ丸が無くなった時は寂しかった。デジタルにすることで、未来に残せれば」と思いを語った。3Dモデルの制作は趣味で取り組んでおり「受賞できてとてもうれしい。将来は関連する仕事に就きたい」と話した。 うべスタートアップの岩本賢治プロジェクトマネジャーは「若い人がたくさん参加してくれた。地元で活躍するデジタル人材の育成につなげられれば」と述べた。 常盤公園のメタバースは、DX(デジタルトランスフォーメーション)などの社会実装を手掛ける「ゼネラ」と、地元企業の「エイム」が開発。22、23日のみ限定公開した。今後の活用については、市が学生のアイデアも参考にしながら検討する。 受賞者は次の通り。(敬称略) 最優秀賞=神代春花▽優秀賞=宮本拓実▽アフラック賞=佐伯美柚▽NTTデータ賞=藤津元甫▽エイム賞=益晴人