中日・井上一樹新監督誕生へ オファー「お受けします」と球団に連絡 「2軍監督が天職」と思う日もあったが…あるとき起きた“変化”
中日の井上一樹2軍監督(53)が8日、1軍監督への就任要請を受諾する意向を球団側へ伝えたと明かした。秋季教育リーグ「フェニックス・リーグ」の西武戦(南郷)後に語った。新指揮官は「信じる」という言葉を繰り返し使って、新たなチームづくりへの思いを吐露。竜戦士やスタッフの能力、何より自分のタクトを信じて戦う。近日中に就任会見が行われる見込み。 腹を決めた男の顔が引き締まる。井上2軍監督が三塁側ベンチ横に集まったメディアの前に胸を張り、堂々と歩みを進めた。「(就任オファーを)お受けします、とご報告させていただきます。球団側へも連絡しました」 決断は簡単ではなかった。本当に自分は適任か、何度も考えた。「2軍監督が天職なんじゃないのか」と思う日もあった。若手と汗をかき、時には冗談を言いながら、選手に絡んでいくスタイルに慣れていた。そもそも、立浪監督の下で自分が1軍監督なんて夢にも思わなかった。 青天のへきれきとして受け止めた就任オファー。考えてはやめを繰り返した。あるとき「フツフツとわいてくるもの」を感じる自分がいた。立浪監督からの「ちょっとチャレンジしてみたらどうや」という言葉にも後押しされた。 「日本で12人しかいない監督の中に入る。ホーム、ビジター問わずドラゴンズファンは球場にたくさん入ってくれている。責任は重い。とはいえ、プレッシャーを感じすぎると何もできなくなってしまう。タクトを振るのに指揮棒がないっていうような状態になってしまうといけない。自分の中にあるあっけらかんとした部分も出して、責任と向き合いたいと思います」 秋季練習は12日から。6日の1軍最終戦から中5日となる。「みんな練習していると思います。休むのも大事。何もやっていなくて、困るというのは選手個人が分かっている」。10月中旬からは村松や田中、石川昂も宮崎に合流する。
中日スポーツ