富大経済学部、新たな100年へ 創立記念大会、越嶺(えつれい)会など700人祝う
●OBが未来に提言 富大経済学部(旧制高岡高商)創立100周年記念大会は13日、富山市のオーバード・ホールで開かれた。約700人が節目を祝い、伝統ある学部のさらなる発展を願い、新たな歴史を紡いでいく意識を新たにした。 同窓会組織「越嶺(えつれい)会」の最高顧問で、創立100周年記念大会長の中尾哲雄氏が「時代を超えて脈々と流れ、引き継がれていく越嶺会の精神と連帯を確認し合いたい」とあいさつした。文部科学省高等教育局国立大学法人支援課国立大学戦略室室長補佐の赤岩寛之氏、新田八朗知事、齋藤滋学長が順に祝辞を述べた。 経済学部OBによるパネルディスカッションでは、インテック(富山市)の宮地秀明元社長、寺林敏元副知事、瀬戸信用金庫(愛知県)の成田順一会長、越嶺会の伍嶋二美男会長が登壇し、中尾氏がコーディネーターを務めた。 登壇者は「私の歩みきた道、そして、未来へ」をテーマに、学生時代の思い出や卒業後の活躍について振り返った。大学に向けて「学生の社会経験の機会を、大学を挙げてバックアップすべき」「総合大学としての強みを生かした交流の場を提供してほしい」との提言が寄せられた。 富大吹奏楽団による演奏も行われ、「キャッチ・ザ・サンシャイン!」などで会場を盛り上げた。 1924(大正13)年に前身となる高岡高等商業学校として発足。49(昭和24)年に富大文理学部経済学科となり、53年に経済学部経済学科を設置した。今年4月に経済、経営、経営法の3学科を統合して経済経営学科となった。