長澤まさみ、『スオミの話をしよう』クライマックスの撮影は「“夫”たちの目が優しくて」
女優の長澤まさみが13日、都内で行われた映画『スオミの話をしよう』初日舞台あいさつに、共演の西島秀俊、松坂桃李、瀬戸康史、遠藤憲一、小林隆、坂東彌十郎、戸塚純貴、宮澤エマ、三谷幸喜監督と共に出席。クライマックスシーン撮影の際の心境を語った。 【写真】長澤まさみ、気品漂う全身ショット 本作は、大富豪の妻・スオミ(長澤)の失踪と、スオミを愛した一癖も二癖もある5人の男たちが織りなすミステリー・コメディ。 作品を見た感想を長澤は「なかなかまだ冷静に見れていないので、映画館にまた見に行かないとなと思っているのですが、今できることはやれたのかなと思っています」とした上で「終わった後も『スオミはもしかしたらこうだったかもしれない』とか、スオミに対してまだまだ可能性を見出せる、すごく楽しい面白い役を演じさせてもらったなと思っています」と告白。“長澤の引き出しを全部引き出したい”という気持ちだったという三谷監督は「本当にたくさんの引き出しを持っている方だから、まだあと8つくらい残ってるんじゃないですか?」と口にし「僕が気づいた引き出しは全部開けさせていただきました。もうちょっと奥に何かありそうな気もする。秘密の隠し扉みたいな」と語った。 クライマックスシーンの演技について長澤は「本当にあのシーンの日は、とにかく皆さんの足を引っ張れないと思って、がんばらなくちゃな、と一人で緊張していました」と回顧。続けて「本当に“夫”たちの目が優しくて。見守るように一緒にあのシーンをいてくださった。本当に温かい時間で、自分のことに集中することができて本当に感謝しています」とスオミの夫を演じたキャスト陣に感謝した。 西島はそのシーンの長澤を振り返り「すごかったです。目が離せない。綱渡りを全速力で駆け抜けているような感じ」と述懐。松坂も「見入っちゃいました。そのとき、僕が知らないスオミを初めて目にする瞬間でもあるので、次々出てくる長澤さんの引き出しに、心の奥底で手に汗握りました」と打ち明けた。 長澤との共演が久しぶりだったという戸塚は「最初この作品でごあいさつした時に、スタッフさんに間違えられて」と暴露。長澤は恥ずかしそうに笑いながら「ミュージカルシーンの稽古で、私が一人で稽古してて。私の稽古の後に、小林さんと戸塚さんが稽古で」と説明し「久しぶりに小林さんに会って、小林さんに夢中になっちゃって通り過ぎようとしました」と振り返った。戸塚は「『あ! マネージャーさんかと思った!』って言われて(笑)。小林さんのマネージャーさんと思われていた」と明かしていた。