原子力規制委が定例会見 テロ対策期限の延長認めず(全文1)方針が適用されない例はおそらくない
原子力規制委員会の更田豊志(ふけたとよし)委員長は24日午後、定例会見を開いた。 【動画】原子力規制委が定例会見 テロ対策期限の延長認めない方針決める ※【**** 00:35:30】などと記した部分は、判別できなかった箇所ですので、ご了承ください。タイムレコードは「原子力規制委が定例会見 テロ対策期限の延長認めない方針決める」に対応しております。 ◇ ◇
議論を終えての感想があれば教えてほしい
司会:それでは定刻になりましたので、ただ今から原子力規制委員会の定例会見を始めます。皆さまからの質問をお受けします。いつものとおり所属と名前をおっしゃってから質問のほうをお願いいたします。それでは【イワマ 00:02:03】さんから。 毎日新聞:毎日新聞のイワマです。本日の委員会で特重施設の関連でお尋ねしたいと思います。まず今回方針として、基本的には期限を過ぎた場合には原発の停止のほうを求めていく、停止させるということに決まりましたけれども、これについてご所感といいますか、議論を終えてのご感想などありましたらお願いします。 更田:感想って言われてもっていうところはあるんですけども。ご承知のように先週CNO会議で、いわゆる原子力部門の責任者との間の意見交換。これ、通常、伴委員が進行して、委員が1名ないし2名出ているんですけども、委員長の出席をと言われたこともあって、私もその席にいたわけですけども。 そこで特定重大事故等対処施設、特重施設について期限までの完成が間に合わなくなりつつあるっていう表現だったんですけども、要するに間に合わなくなるから期限について検討をという趣旨の説明がありました。やはりこういった問い掛けがあった以上は、規制委員会としては応えるべきだろうと。 ただしCNO会議には委員会全員が出席しているわけではないので、判断であるとか、見解をその場で伝えるのはふさわしくないので、今日の委員会で、5人で議論をして、回答といいますか、返答する形ではありますけれども、規制委員会の考え方を明らかにした。5人それぞれ意見が異なることもあるんでしょうけども、意思統一を図ろうということで。 1つはCNO会議で事業者のほうから伝えられたのは、状況変化があったのでということで、彼らの言うところの状況変化というものが使われていたんだけども、どうもその席でもその状況変化というのがいかなる状況変化なのか釈然としないところもあった上に、私たちは工事計画について工認の申請、その前には設置変更許可の申請の際に工事計画というのは社長名で出されていて、今日川内の例が参考資料に付いていましたけども、ああいった形で工事計画については聞いていると。直近のもので言えば、今年に入ってからのものであっても工事計画の変更はなされているわけではないので、どちらが公式かというと、私たちは社長名で提出してもらっている工事計画が正であって、そこにはいわゆる状況変化なるものは表れてはいない。 そうは言っても実態はっていうおつもりなんでしょうけれども、状況変化っていうのは、今日、石渡委員も言及されていたけども、極めて大きな自然災害があったとか、そういったものは状況変化ではあるけど、ああいう建築物を造るというものに関して、さまざまな事情、例えば岩盤が硬かったとかうんぬんというのは、これは本来建設に際して考慮されているべきことであろうし、それから審査会合での議論を受けて設計変更をして、工期が掛かるのであれば、間に合わないという見通しが立ったのであればその時点で伝えられるべきものだし、工事計画の変更が出されるべきものですけども、この時期になって伝えられるものは、まっとうな状況変化に当たるものとはちょっと考えにくい。そこで、期間についての議論を今日行って、方針、結論については今日皆さんに見ていただいたとおりです。