上司に「飲み会」や「ゴルフ」に誘われます。断ると「社会人なんだから」と怒られるのですが、業務外でも参加すべきですか? せめて残業代はもらえないのでしょうか?
「飲み会」が不要だと思う人の言い分は?
実際のところ、どれだけの人が終業後の「飲み会」や休日の「ゴルフ」を不要だと思っているのか、データを紹介しましょう。大手生命保険会社の日本生命が契約者に向けて行ったアンケートによれば「職場で“飲みニケーション”は必要だと思いますか?」という問いに対し、回答者の55.2%が「不要」「どちらかといえば不要」と答えていました。上位の理由として挙がっていたのは「気を遣うから」「仕事の延長と感じるから」の2点です。 ■必要だと思う人にも言い分はある 一方「職場での“飲みニケーション”が必要だと思いますか?」という問いに対し「必要」「どちらかといえば必要」と答えた人は回答者の44.7%でした。必要だと思う理由で上位にきた選択肢は「本音を聞ける・距離を縮められるから」「仕事の悩みを相談できるから」の2つです。
断る側も誘う側も気遣いは忘れずに
終業後の「飲み会」や休日の「ゴルフ」は、参加しないと上司が怒るなどの理由で強制参加になっているようなら、残業時間として認められる余地はあります。 しかし、現実的な問題として、上司にも「部下の話を聞きたい」「悩みがないか確認したい」など、相応の理由があって誘っているはずです。毎回お付き合いするのは難しいにしても、無理のない範囲で予定をやりくりして応じたほうが人間関係はスムーズにいくでしょう。 逆に、自分が誘う側の上司だった場合、部下が断ったからといって怒るのは大人気ないかもしれません。ましてや「飲み会」や「ゴルフ」の誘いを断ったからという理由だけで仕事で冷遇するのは、パワハラにあたるおそれがあります。 部下に断られたとしても「それなら、先々で予定を合わせてもらって良いかな?」など、相手が不快にならない対応を心がけましょう。 出典 裁判所 裁判例結果詳細 日本生命保険相互会社 ニッセイ インターネットアンケート~「勤労感謝の日」について~ 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部