解雇もやむなし? 賭博規定違反の若手FW、自チームの負けにベットしていた
私が賭けた中でも最も深刻なもの
賭博規定違反により、FA(イングランドサッカー協会)から出場停止処分(4ヶ月)と罰金(3200ポンド)が課されたハダースフィールドFWキアン・ハラットの現在置かれている複雑な状況が注目を集めている。 現在21歳のハラットは、2020年6月30日から2023年6月3日までの間、サッカーの試合に関して484回もの賭けをしていたことが発覚した。そのうちハダースフィールドに関するものは36回(自身がメンバーに選ばれていない試合)。しかも9回は「ハダースフィールドの負け」に賭けていたという。メンバー外だったとはいえ、自チームの勝利を願っていなかった、もしくは試合をする前から勝てないと思っていたことが明らかになったわけだ。 チームスポーツにおいて、信頼は非常に重要だ。チームメイトやスタッフ、ファンにとっては、賭博規定違反以上にチームの負けに賭けていたことがショックだったかもしれない。英『THE Sun』も「もし私がハダースフィールドの会長ならば、(自チームの負けを望んでいるような)彼を解雇するだろう」や「みんながチームの負けに賭けていたことを知っている。そんな気持ちでドレッシングルームに足を踏み入れるのか。チームに対して忠実なメンバーとして見られるのか」などと疑問を投げかけている。ハラット自身も声明の中で「私が賭けた中でも最も深刻なものであったことを認める」と述べていた。 ハダースフィールドは「現在ハムストリングの手術から回復してきているハラットを、サッカー活動への復帰に先かげて今後4カ月サポートする」との声明を発表。一定期間のサポートは誓ったものの、やはり失った信頼により来季以降の状況は不透明か。
構成/ザ・ワールド編集部