<黒沢ともよ×悠木碧>「劇場版モノノ怪」対談(1) 正反対な大奥新人女中を演じて 互いに「心強い!」
黒沢さん オーディションを受けさせていただくとなった時に、私は「これを作っている監督に会いたい」という気持ちがすごく強かったので、受かったと言われた時には「これで監督に会える!」とうれしい気持ちでいっぱいでした。
--実際、中村監督と会った感想は?
黒沢さん 熱量がものすごいですし、赤裸々といいますか、包み隠さずに物語を「こういう意図で作った」「こういう思いで作った」「こう見せたい」と。時間が足りないくらい面白いお話をいっぱい聞けてうれしかったです。ほぼ一方的に豪速球をいただいて(笑い)。和気あいあいとお話ししてみたいという夢はかなわなかったのですが、「監督のお話を聞けた」という喜びを感じていました。感動しました。
--悠木さんは、カメ役での出演が決まった際のご感想は?
悠木さん オーディションでカメ役に決まったのが、自分的には意外だったと言いますか。ただ、カメの枠にはまることができない、伸び伸びしちゃうところをいとおしいなとは確かに思っていました。それが煩わしい気持ちも、いとおしい気持ちも分かるから、どっちにも取れるようにやろうとオーディションに臨んだので、それが採用してもらえたのはすごくうれしかったです。また、この作品は絵作りはものすごくアーティスティックで現実離れしている一方で、人間ドラマはリアルというのが特徴的じゃないですか。だからこそ、互いが際立つというか。だから、このカメというキャッチーなキャラクターを、どうやってみんなの生っぽい芝居に合わせていくかが結構肝だなと思いながら「気合入れていくぞ」という感じになりましたね。
--悠木さんは、オーディションでカメ役以外も受けていた?
悠木さん アサもカメも受けていて。アサは誰なんだろう?とすごくワクワクしていました。ともよちゃんがアサ役と聞いて、「なるほど!」と思って。
黒沢さん 意外ですよね。
悠木さん いつもなら逆だよね。