老後のために入っていた保険を「解約」しました。解約して受け取った保険金には「税金」がかかる?
保険が満期を迎えたり、途中で解約したりすると、お金がもらえるケースがあります。保険金の受け取りで気になることは、課税対象になるかどうかです。 本記事では、満期保険金と解約返戻金の概要を解説するとともに、保険金に所得税が課されるケースと、贈与税が課せられるケースを紹介します。
生命保険で受け取れる主なお金の種類
ここでは、生命保険に入っていて受け取り可能な満期保険金と、解約返戻金について紹介します。保険金が課税対象になるかを判断する前に、保険金の仕組みを理解しましょう。 ◆満期保険金 満期保険金とは、あらかじめ契約時に定めていた保障期間が終わり、満期を迎えると受け取れるお金を指します。保険にはさまざまな種類があり、満期保険金を受け取れる保険商品は限られています。満期保険金が受け取れる代表的な保険は、養老保険や学資保険などです。 養老保険とは、あらかじめ満期の時期を決めて契約を結び、生きたまま満期を迎えれば、保険金が支払われる仕組みの保険です。また、満期前に亡くなってしまっても、満期時と同額の死亡保険金が支払われるという特徴があります。 学資保険とは、子どもが中学や高校、大学などに入学するタイミングに満期を設定して、保険金を受け取れるようにする仕組みの保険です。教育費用を確保する目的があり、ほとんどの場合では、高校卒業時に満期を迎えるように設定して、大学の入学費用に充てる使い方が多いでしょう。 ◆解約返戻金 解約返戻金とは、生命保険の保障期間内に中途解約すると、受け取れるお金を指します。解約返戻金も、保険商品すべてに用意されているわけではありません。解約返戻金を受け取れる代表的な保険は、養老保険や学資保険、生涯保障が続く終身保険などです。 解約返戻金の金額は、保険商品により異なります。保険料を支払っている期間中は、保険料より解約返戻金が少なく、支払いが完了すると、徐々に解約返戻金の額が大きくなる場合や、保険料の支払い完了と同時に金額が増加するなど、さまざまな種類があります。