止まらない物価高『豚肉ショック』 原因は輸入するエサ代高騰 「今後は牛肉や鶏肉の高騰も…」と専門家
さまざまな食品価格の値上がりが続くなか、お客さんの豚肉を選ぶ姿は真剣そのもの。 【買い物客】「豚肉はしょっちゅう買うけど、ちょっと上がってるかな。安い店を探し求めて、ここが一番近所では安い」 【買い物客】「孫らが来たら、お肉好きでしょう。そんな時は、少々高くても仕方がないと思う。孫が来て、たくさん食べられるように野菜炒めを作るけど、お肉をたくさん入れてあげないと機嫌が悪い」 【買い物客】「好みやろうけど、牛より豚の方が使いやすい。牛は私らの口にはしつこくなってきてるから。料理も使い回ししやすいし、(豚肉は)必ず置いとく。(Q.豚肉の値上がりの影響は?)大きいと思います」
今後、豚肉の値段は安定するのでしょうか。 【越前屋・精肉部 岡野さん】「今後もう少し、長く続くのではないかなと思っていて、夏の暑い時期が終わるまで、ちょっとこの状況が続いてしまうかな」 専門家は豚肉だけでなく、牛肉や鶏肉、すべての価格が今後さらに上がる懸念を持っています。 【広島大学生物生産学部 長命洋佑准教授】「エサを海外に依存している限りにおいては、豚も牛も鶏も影響を受けると思う。牛肉を買えてた値段が、もう鶏肉の価格になったとか、もう牛肉は手が出せないとかっていうこともあるかな」
■物価高への対抗策は「国産化」 長い目で政府の支援も必要
牛も鳥も豚もということでつらいですが…、価格高騰はこのまま続きそうなのでしょうか。 【関西テレビ 加藤さゆり報道デスク】「専門家によると、価格を下げるための手立てとしては、飼料の国産化しかないとおっしゃっていました。というのも、輸入にかなり頼っています。トウモロコシとか大豆を、例えば日本国内で大量生産して大量に供給できるようになれば、安定的に生産体制が整うということです。そういったところに参入したいと思う方も増えてはいますが、ただ道のりとしては難しく、たくさん生産しようと思うと国土が要りますが、なかなか日本はそういうところが難しいです。国もそういったところに手厚い支援を継続的にできるかっていうところが、これからキーワードになってきます」 国内自給率を上げていくっていうことも大切だということです。 消費者とすると国産の農産物を選ぶなど、関心を持つことがまずは大切です。 (関西テレビ「newsランナー」2024年6月24日放送)
関西テレビ