一ノ瀬颯、『若草物語』律の役作りで意識した“感情の機微” 「日々アップデートされている」
一ノ瀬颯が幼少期から大切にしていること
ーー律にとっての涼のように、一ノ瀬さんが幼い頃からずっと好きなものを教えてください。 一ノ瀬:自分にとって「大きな割合を占めているな」と思うのは音楽ですね。幼いころから歌うのが好きで、家でもよくいろんな曲を歌っていました。お風呂どころでは済まず、部屋にいようが、リビングにいようが歌っていましたね(笑)。 ーーご家族がいてもリビングで歌っていらっしゃったんですか? 一ノ瀬:そうです。傍若無人に一人でいるかのごとく歌っていました(笑)。 ーーご家族に怒られなかったんですか(笑)? 一ノ瀬:怒られましたね。当たり前ですけど、声を張らなければならない曲ほど声が出ちゃうんですよね~(笑)。音楽って記憶と密接に繋がっているなと思っていて。懐かしい曲を聴くと「小学生のときに体育祭でこの曲使っていたな」とか「修学旅行のときに聴いていたな」とか、その曲を聴くだけで、当時の思い、匂い、感覚が想起されますよね。音楽は、自分にとっては欠かせないずっと好きなものです。 ーーもちろん四姉妹それぞれ素敵なキャラクターですが、一ノ瀬さんは、きまじめ長女、がむしゃら次女、おっとり三女、したたか四女だと、どのキャラクターと話が合いそうだと思いますか? 一ノ瀬:話が合いそうなのはおっとり三女ですが、議論することも好きなので、がむしゃら次女もいいなと思います。でも、それだと喧嘩しそうですよね(笑)。僕は、律みたいに包み込むというよりは「いや、でもそれは……」と話しちゃう方なんです。 ーー意見を交わすのがお好きなんですか? 一ノ瀬:「ここはこう思うよね」とか「こういうことあるよね」とか、話し合うのが好きです。思っているけど言わないよりは、言い合える関係性の方が素敵だなと思います。 ーー律と涼とはまた違う関係性になりそうですね。 一ノ瀬:そうですね。どちらかというと涼と涼みたいなやりとりになると思います(笑)。
浜瀬将樹